2019/10/17
【多過ぎても少な過ぎても NG・サイロの中身はどうなってる?】
蕎麦屋の、そば粉
ピザ屋の、メリケン粉
生コン屋の、セメント
どんな製造業にも肝となる原材料がある。
この流通が止まると、業務自体が立ち行かない。
そんなセメントは、最寄りのセメント貯蔵所から毎日運搬されている。
普通セメントでいうと、田子の浦や清水からのピストン輸送。
入荷したセメントを、プラントではサイロに入れて保管している。
異種のセメントを混ぜる訳にはいかないので、その種類ごとにサイロがある。
逆にいうと、サイロの数だけ異なるセメントを保管・使用することができる。
NRでいうと、
・普通セメント(N)
・高炉セメント(BB)
・早強セメント(H)
・エコセメント(E)を使用している。
これらのセメントを、出荷量を予測しながら在庫している。
では、どのようにその在庫管理をしているのか?
ひと言でいうと、
「翌日の予定数量を合計して、発注する」
今回、池上さんとのペアワークでその手法を知ることができた。
例えば、翌日の予定で、普通セメントの出荷が200m3あったとする。
単位セメント量(1m3あたりに使用するセメント量)をだいたい300㎏として、掛ける。
200m3×300㎏=60000㎏ →60t となる。
じゃあ単純に必要数量だけ注文すればいい、という訳にもいかない。
・サイロの中にどのくらいの在庫がある?
・サイロの容量は100t、もしくは75t?
・積んでくるバラ車の積載量は12t、もしくは14t? などなど...
数多くの要素を掛け合わせて、最適解をはじき出す。
その数値を、翌日配送に間に合う時間内で発注する。
日ごとの出荷で、この計算が行われプラントが回っている。
試験室からはなかなか見えない舞台裏を知ることができました!
各部署にそれぞれ舞台裏があるのだろう。
もちろん、試験室にも舞台裏もありゃ、裏もある。
舞台裏 知らぬ人には 価値がある
その再認識に感謝!
NR試験室 二見