2018/04/26
「BETONを変えていく|ミラノ・パリ出張」
4日間に渡るミラノ・パリ出張もいよいよ本日木曜日で終了する。残コン・持続可能性・ICTなど、日本もEUも世界も。時代の要請は概ね同じ文脈に収斂されている
今フランス現地時間は木曜日の13時。
InterMatに併設されているレストランでブログを書いている。
月曜日に移動して火曜日から、
・ミラノMAPEI本社での協議・現場視察
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_266.html
・パリ開催InterMatでCommand Alkon社
https://www.nr-mix.co.jp/new_nama/blog/command_alkon.html
目まぐるしくすぎる時間。
今日は3日目。
なんかやけにやりきった感に襲われており、
「InterMatの展示を手分けして回ろう」
同行のフェラーリさんと二見さんが熱心に展示を見学して回る中、
僕は1人レストランでまったりとしている。
きっと彼らは何か新しい素敵なものを見つけてくれるだろう。
君たちには期待しているよ(笑)
総括として、
当たり前のことだけど生コンという文脈でもグローバリゼーションは進んでいる。
イタリアの生コンとフランスの生コンが互いに影響し合っているように、
日本の生コンも世界の生コンの潮流の影響の中にある。
だから、僕たち日本人が生コンに従事していて日頃抱えている問題は、
世界中の生コンに従事している人たちの共感を得ることができる。
世界は文字通り一つだ。
よく、
「宮本さんは英語ペラペラですね」
と言われることがある。
これは言われてうれしいことは嬉しいのだが正しくはない。
実は英語なんて全然話せない。
これは謙遜ではない。
話せるのは生コンについてだけだ。
やってみればわかることだけど、
生コン
というテーマに限ってしまえば英会話はすぐに習得できる。
これは自慢でもなんでもなく事実。
むしろ英語じゃなくてもほかの言語でもいけるはずだ。
今回も初対面も含め多くの違う言語を扱う人たちとのご縁があった。
互いに母国語ではない言葉で会話する。
ただ、全く問題ない。
それはお互いが生コンに真剣だからだ。
以前通訳を挟んでコミュニケーションをした経験もある。
実はかえって専門家ではない通訳の存在は邪魔になったりする。
・スランプ
・空気量
・粘性
・水セメント比
そうしたあれこれを理解した上で通訳に入らないと、
その存在は邪魔となることさえある。
僕たちはショッピングにきたわけでもレジャーにきたわけでもない。
生コンでいいこと
生コンに関する様々な経験をするために日本の外に来た。
今や時代は完全に変化した。
働き方も俄然ちがう。
Command AlkonのMichaelさんは月のうち2〜3週間は世界中を旅して周り、
ホームにいるときにはオフィスに出社せず家でラップトップ一つで仕事をしているという。
こんなことが20年前に想像できただろうか。
ますますビジネスシーンは地域などの物理的制約を壊していく。
アプリの進化はめざましく、
「英語が話せること」
の価値は相対的にますます希薄になっていくだろう。
その中で専門的見地や独創性を持たない個人の価値はますます希薄になるはず。
アイデンティティ
僕は何者なのか?
何ができるのか?
何を信条としているのか?
スキルではなくて、
姿勢。
共感。
そういったものがより重要になっていくんだと思う。
流暢とは言い難い英語を使って生コンについて真剣に議論する。
文法なんてめちゃくちゃ。
だけど、僕たちが語り合っている内容は世界の生コン(フランス語でBETON)を変えていく。
そんな確信がある。
社会経済や自然科学などを英語で話せない。
ランチの時など世間話になった途端無口になる自分がいる。
話せないのだ。
それでも僕たちは生コンについては口からペラペラと次から次へと言葉がやまない。
それは僕たちが生コンに真剣だからだ。
改めて世界の広さを知った。
改めて生コンの重要な位置付けを理解した。
島国日本に戻っても日本の生コンは世界の生コンと緊密に影響し合っている。
そのことを忘れないで僕たちは仕事をしていきたい。
今僕たちがやっている仕事は、
世界の生コンに影響を与えていて、
そのどこかの生コンでいいことは、
どこかの誰かのために役に立っている。
生コンでいいこと。
宮本充也
※ミラノでMAPEIの皆さんと
※パリでCommand Alkonの皆さんと