2020/10/17
「生コン屋さんに騙されるな?!」現場代行試験CPDSセミナー #1

生コンのスランプ、空気量、圧縮強度試験。こうしたものは「生コン屋さんがフラフラやってきてやってくれるもん」と思ってない?実は《代行》と名が付くくらいなので、本来の主体者は荷受け人・建設会社となる。「生コン屋さんに騙されるな?!」自分でやれるようになっておくだけで広がる可能性と深まる技術力。
現場試験を自分でやっちゃおうセミナーCPDS8ユニット
さあ、始まりました。
生コンポータル主催の、
「生コンでいいことセミナー in 岡山」
ではCPDS8ユニット付きで施工者向けに今後定期的にセミナーが開催されることになる。
第1回はパートナー白石建設のお膝元岡山県。
その名も「生コン屋さんに騙されるな?!」現場代行試験の体験もできる生コン業の裏の裏まで理解できる充実した内容。
岡山市内で活躍する現場管理者の皆さんが対象だ。
浪速の合格請負人JIC森先生の動画を流しながら、白石建設の「生コン人生30年」の前原工場長が解説を入れていく。
「現場《代行》試験ってなってるけど、代行ではなくて《自分で》やったことある?」
JIC森先生が丁寧に解説する試験マニュアル。
⚫︎スランプ
⚫︎空気量
⚫︎圧縮強度
建設現場でよく見かける生コン工場の試験質の人が来てくれてやっている製品試験。
ボーッと眺めてたり、一緒に写真に写ったりしたことはあるけど、
「自分でやったことある?」
そもそも、
「《代行》って言葉を真剣に考えたことある?」
代行、てくらいなので、本来は荷受け人である建設会社がやることを前提としている。
なのに、
「現場に届いた生コンを、自分でスランプ抜いたり、空気量計測したりしてる現場代理人を僕は1度も見たことない」
これが、現実。
冷静に考えてみよう。
「代行試験を生コン屋さんにお願いする」という行為。
僕たち生コン屋さんは現場に生コンを持ち込んでお金を頂戴する立場。
自分たちが持ち込んだ生コンの品質を生コン屋さん自身が「自分で」チェックする。
どうなん?笑
ないとは信じたいが、
「やべ、スランプ外れちゃった。でも、いいや、ちょっと細工して外れなかったことにしよう」
という出来心を抱く生コン屋さんがいないとは限らない。
それに、費用だってタダじゃ無い。
自分で試験できるようになっておけば、それだけ現場のコストが浮く。
さらに、仮に自分でできるようになっておけば、生コン屋さんがもし間違ったりおかしなことをやっていた場合でも、気づき指摘することができる。
つまり技術力の向上につながる。
もっといえば、試験頻度を上げたり、より厳しい管理基準にすることで公共工事においては、
「加点対象」
「創意工夫」
として評価されることだって考えられる。
本シリーズ、現場代行試験CPDSセミナーでは、YouTubeに限定公開されているJIC森先生が懇切丁寧に試験方法を解説してくれる動画を公表していく予定だ。
その動画のクオリティ、まじ、お金取れるくらい素晴らしい出来になっている。
生コンポータルは普段から生コン応用編ばかりを取り扱っているような感じになっている。
ただ、今回のように非常に基礎的な話題を適宜扱っても行きたい。
建設会社や施工者のようなプロであってもイマイチ理解されてない、生コン。
こうした情報発信を通じて生コンをもっと身近にしていく。
素晴らしいものづくりは素晴らしい素材から。
そのためにも、もっと適切に生コンのこと知ってほしい。
「生コンをもっと身近に」
シリーズ2ではスランプ試験の詳細に迫る。
宮本充也