2016/09/25
「ヴェネツィアンドリームと伊豆の国DMO」
DMOという言葉がある。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html
最初から固い話は無しにして、DMO(Destination Management Organization)
要は、
地域における多様なリソースを一つにまとめる組織体を作って、
地域の稼ぐ力を引き出そうという取り組みとなる。
生コン業は当然地域に仕事がなければ→橋やビルが造る必要が生まれなければ、
必要とされない業種なわけだから、
本来の仕事は、お客さんに「仕事ちょうだいちょうだい」と頭下げて回ることよりも、
地域の活性につながる事業を推進すべきである。
結構難しいことだけど・・。
で、当社長岡生コンは、イタリア国籍の職員フェラーリ・アルベルトさんが入職をきっかけに、
数年前から、ベネチアンPJTを展開している。
イタリアMAPEIとの共同開発によってもたらされたのはひとえにビジネスだけ、
じゃなくて、様々な人の交流もあった。
フェラーリさんはベネチア出身で、
ベネチアといえば、誰しもが認識する国際都市。
街で使用可能な移動手段は、徒歩とボートのみ、という非常に特殊な地域。
名産品としてはベネチアングラスや、ラグーンの海産物が挙げられる。
こうした素晴らしい観光資源を持つベネチアと、わが町伊豆の国市、
ひいては伊豆半島全域で公の交流を産み出すことができたら・・・
夢のような話だが、「国際姉妹都市」みたいな関係が構築できたら。
インバウンドも期待できるし、もともと伊豆が有する観光資源だって活性化するだろうし。
そしたらインフラや施設を整備する必要だって出てくるだろうし。
当然、生コン屋の出番だって増えることになる。
そんな生コン屋の淡い期待はなかなかにして実現困難で、
これまでも異業種→商店・建設・資材・商業施設・農業・・・にかかわる、
伊豆地域の若手たちと議論を重ねたりもろもろ行ってきたのだが、
なかなかにして地方・田舎の保守性の殻は厚く、
CSV活動(Creating Social Value)は花開くことがなかったのだが、
ここにきて、そんな僕たちの活動に行政の目が留まることになった!!
わが町伊豆の国市の政策戦略課の大澤リーダーからお声がかかった。
「せっかくわが町のシンボル反射炉が世界遺産になったのだからこのチャンスをものにしよう!」
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/hansyaro/
積極果敢な伊豆の国市の意思表示に応えた地域の有志らがこの度集い、
伊豆の国市版DMOをキックオフさせることとなる。
伊豆と言えば、観光地域というイメージが付きまとい、
その担い手は自然と観光法人などになりがちだったが、
これからの多様性・流動性が高まるグローバル社会においては、
縦割りではなく、水平の脈→地域内異業種
のリソースをハブとしてまとめ上げる組織体が必要という発想で、
僕たちのような生コン屋やら建設業やら農業やら・・・が参画する形となる。
伊豆の資源を掘り起こすようなイベントや商品企画をこれから開発していくこととなる。
ベネチアンドリーム。
もともと僕たちが掲げていた、
伊豆とベネチアが国際姉妹関係になる。
そんな夢に大きく一歩前進した気がしている。
2020までは多少内需もあるだろう。
その先は?
誰も答えを持っていないのではないか?
答えるのは常に僕たち当事者となる。
生コン屋ですが、伊豆とベネチアを特別な交流関係にしたい。
本当の意味で伊豆の資源を世界に発信していきたい。
こんな夢が本格的にスタートします。
宮本充也