2016/05/21
「生コンとは」GNNワークショップ新しいあり方
1949年に始まった僕たち生コン産業
大資本セメントメーカーさんが、僕たち生コン工場に対して、
生コンの作り方「JIS A 5308」を手とり足とり教えてくれ、
仕入先(砂・砂利・セメント・工業薬品)をすべて用意し、
販売先は販売店を紹介してくださり、
その土地の生コン組合を創造してくれた。
「お金だけ払えば生コン屋になった」
が、現実だった。
そこから先、世界でもまれに見る経済発展が、膨大な生コン需要をもたらし、
バブル崩壊とリーマンショックに至るまで、成長をみた。
僕たちはものづくりの理想とともに繁栄を享受した。
創業の動機が弱かったようなので、何が何だかわからないうちに、
「世界で有数の金持ち国家」
になっていた、というのがほとんどの感覚ではないだろうか。
1年以上前から始めたGNNワークショップ
目的は、
1.本業以外(本業とのシナジー)で利益1,000万円創出(売上1億目標)で経営体質を強化
2.内勤も含めた全社チームワークの創出(部門ごとの悩み共有)
3.各分野のプロとの連携(税務・労務・法務・その他)
を掲げて、仲間たちとともに1年間走ってきた。
僕たちの大半はロストジェネレーション世代。
バブルを知らず、就職氷河期を経験し、低迷が基本。
「向こう側には明るい未来しかない」
とか、
「作れば売れる」
みたいな話を聞くとまるで現実味がなく、
先々に対して不安ばかりが募っている。
6年前2011年4月に始まったGNN元気な生コンネットワーク
周りから見れば、なんだか生コン屋に二代目やら三代目が全国から集まって
愚痴を言ったり飲み会をしたりして、おぼっちゃんのおままごとをしているように見えるかもしれないが、
当のぼくたちは全員真剣で、少しでもいいから生き残るためのヒントを得るために必死。
新たな仲間が4工場増え、新年度は13工場体制で、
「生き残るための知の共有」
をテーマに1年間また走る。
2020まであと4年しかない。
既に破たん経済の予兆はあちらこちらに散見され、
社会経済の営みが弱くなれば、それはそのまま生コン産業にど直撃し、
2工場に1工場は撤退するだろうと予測される、そんな厳しい環境に、
愚痴を言ったり飲み会をしたりして、おぼっちゃんのおままごとをしている暇はない。
中小企業の経営者も実務者も、明日はどうなるかわからない緊張感の中で、
笑顔で毎日楽しく真剣に生きています。
そんな中、仲間の存在はとても大きい。
GNN元気な生コンネットワークのいいところは、
開発や知の共有など、In Putはみんなで協力しあうことができ、
販売やら発信は1.5時間という枠の中で独占的にOut Putをすることができる。
つまり、開発はオープンイノベーションでき、刈り取りはブルーオーシャン。
そんな素晴らしい理想的なアライアンスの在り方を実践する場、
それがGNNワークショップ
始めたばかりの時は行く先どうなっていくか全くわからなかったこの取り組み
生コン産業の先行きと全く同じだったけれど、
1年間走ってみて、想いをもって日々暮らしていると必ず何かを得られることを、
証明することができたような気がします。
国や社会経済のせいにするのはかんたんだけど、自分たちで仲間たちとともに、なんでもいいからなにかやる
とても素晴らしいことだと改めて実感しています。
同業者に憧れられたり、
生コン車だけじゃなく、生コン業が、
未来を背負う子供たちにあこがれられるようになるような、そんな夢を実現するのも、
僕たちの一歩がなにもかものスタート。
宮本充也