長岡生コンクリート
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2016/10/12

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「僕にとってのGNN」下りのエスカレーター

「僕にとってのGNN」下りのエスカレーター

経営者には創業者とそうでない人がいる。

僕の会社長岡生コンの創業者は父辰雄。

僕は母みよと辰雄の間にできた子だから、

二代目経営者となる。


僕が在籍している経営塾、未来経営塾の多くの経営者は、

創業経営者=起業家

僕のような二代目にはない勇気と行動力はとても勉強になるし、

市場を選んで果敢に取り組んでいく姿に緩慢さは感じられない。


生コン工場で僕くらいの世代の人のほぼ全員は、

二代目経営者となる。

30~40年くらい前の建設がこれから伸びていくだろう時期に、

起業家精神を燃やした若き先代たちは、

その勇気と行動力で自らの道を切り開いた。

急成長期から安定期へと移行して現在は低迷期を迎えている。

今、未来経営塾にいるような若い経営者で生コン経営に乗り出そうとする人はいない。

斜陽産業

なんていつの間にかレッテルを張られて、

つまり、下りのエスカレーターで必死にもがいているのが生コン屋。


起業家は最初に自らの闘うフィールドを選ぶことができる。

限られた人生で自分の才能や強みをいかんなく発揮できる分野。

それを探してそこで自分を試す。

きっとそれら分野は、上りのエスカレーター。

そして、僕たち生コン二代目経営者のほとんどは、

下りのエスカレーターだということを知りながら、

色々な理由でその分野を結果的に選んだから今ここにいる。

その理由は、

・父の背中だったり

・母の想いだったり

・従業員の方たちの期待や

・子供のころからの周囲の人たちの期待

だったりする。

一度生コン屋がいやになって逃げた時、

「なんでこんな不条理なことに巻き込まれなきゃならねーんだよ」

と自棄になっていたときも、

やっぱり僕を生コンに戻してくれたのはそんな周囲の大切な人たちとの絆だった。


今、生コン業はその幕開けから70年を刻み、

創業から世代が変わっていく。

少しずつ僕たちのような二代目が業界をリードしはじめるようになった。

僕たちは起業家でも創業者でもなく、

飛び乗るエスカレーターを選ぶことができなかった人たち。

そしてすべての経営者がそうであるように、

孤独を抱えて日々を過ごしている。


GNNには利害が相反していない、だけど同じ境遇に共感できる、

そんな創業者ではない経営者が多くいる。

異なる地域で同じ商いをしていて創業者ではない境遇だからこそ、

その地域で生コン業として生き残るための忌憚のない意見交換を、

お互いのためにすることができる。

GNNという場で、

「相手のために真剣に考えて奉仕すること」

その成果はすなわち、

「相手と同じ境遇にある自分のためになるということ」


業歴の長い会社が生コン屋には多い。

僕たち二代目以降を預かる経営者は、

自分でその分野を選んだわけじゃないし、

自分の強みを自覚しているわけでもない。

いつのまにか生まれて物心ついたころから、

うっすらとぼんやり生コン経営者になるもんだと思ってるってのがほとんど。

特別な能力や才能、人を引き付ける能力があるというわけでもない。

だけど、会社のすべての責任を幸か不幸か背負うことになる存在。

僕にとってのGNNは、自分の強みや才能に気づける場所。

同じ境遇の同業者の多くと照らし合わせてみて、

自分の弱みと強みを理解し、

弱みを他社の成功事例から補い、

強みにさらに磨きをかける。

それが、僕にとってのGNN。

https://genki-namakon.net/information/info/concrete405gnn18gnnin.html


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士