長岡生コンクリート
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2016/11/19

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「車両・設備がもっとも独自色が強い」GNNWS

「車両・設備がもっとも独自色が強い」GNNWS

生コン業の特徴。

「総合業態」

なにが言いたいかというと生コン屋は、

全部やらなきゃならない

ってこと。


世にある営業会社とかメーカー、輸送会社のように、

専門分野に先鋭的にノウハウが蓄積されていく業態と違って、

「全部やらなきゃならない」

作らなくちゃならないし(製造)、

運ばなくちゃならないし、

営業(組合)しなくちゃならないし、

あれもこれもである。


それと、生コン業のもう一つの特徴としては、

「1.5時間の壁」

JIS A 5308の規程により1時間半位以内に荷卸しせよ

がパラダイムとなっているから、

地縛産業という特色がある。

広く全国的に物流を組むことができないため、

IT以前は「物流=情報」の側面が強かったため、

情報は1.5時間の囲いの中だけでしか得られようがなかった。

そして、いくら共同組合があるといっても周りの工場は基本的に、

競合他社

であるから、なんでもかんでも情報交流ができるということでもない。

情報の交流が非常にされづらく停滞するようになる。


このような背景から、それぞれの工場に独特の文化が生まれるようになる。

いい面もあれば、悪い面→独善的、も生まれる。

ただ、工場の中にいる人間としては、

「その文化しかみてきてなかった」

自分たちがやってきているやり方しかないと思いがちだから、

それ以外の可能性に思いをはせる場面や機会が皆無。

GNNワークショップはそこに目を付けた。

他所の工場の実態や手法を隠し立てなくお互いに見せあうことで、

自分たちの「変なところ」

・無駄なところ

・余分な箇所

・危険で不合理

なことが見えてくる。


今年から始まったGNNワークショップの試みは、

・配車

・試験室

・バックオフィス

と、それぞれの機能ごとに実務者が集まって、

自分たちが当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、

別の方法も実際はある。

ということに気づきを得るような取り組みを行っている。

そして、今日のワークショップのテーマは、

「車両・設備」

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普段、自分たちのやり方だけでやっていることだから、

意見交換を始めたら気づきが多すぎて話が尽きない。

すごく安直に「いくらで買っているか?」の情報共有から始まって、

「え?そんな方法で解決できるの?」

みたいな、目から鱗のやり方共有もあり、

安全に関する素晴らしいアイディア等々。

リーダーの東伸コーポレーション毛利さんも冒頭に言っていたけど、

「車両・設備がもっとも独自色が強く、それだけ合理化の幅が大きい」

に強く納得した。

ほんと、今日だけで各社どれだけ素晴らしい財産をもちかえることができるのか、

交通費かけて時間を割いていくことだからそりゃ大変だけれど、

得られる「情報」はそれを補って余りあるものがある。


総合的業態としての生コン工場、

1.5時間の囲いの中でだけ操業する。

非常に特徴的な業態。

だからこそ、IT以降未知の可能性が他の業態よりも無限に大きい。

そんなことを実感する毎日だ。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士