2020/02/22
【Google、AIにはない答え・生コン変数】
「どの経路で行きます?やっぱ亀石(峠)ですかね?」
伊東での現場代行試験。先行するためドライバーさんへルートを訪ねる。
「いや、冷川で行くよ」「えっ、冷川ですか」
「じゃあ、インターのつき当たりを左ですか?」
「そこは右。その先を曲がるとトンネルがあるから、そこを抜けていく」
ナビが出すルートとは異なる選択、Googleでは最短距離が選ばれることが多い。
ついつい、ビッグデータの最適解に流されてしまう哀しい性。
一方、生コンのドライバーは、そこを盲信しない。
なぜなら、積み荷が「生コン」だから。
しかも今回は、より液体に近い「流動化処理土」を積んでの峠超え。
峠というものは、大抵クネクネしている。
アップダウンも数多く、液状の運搬経路としては避けたいところ。
その点、トンネルというものは素晴らしい!
険しい山道を回避する目的で、大抵は最短距離をぶち抜く。
自転車で西日本を走った時、それを痛感した。
トンネル毎に、掘ってくれた先人に感謝を捧げた。
さて、生コン車のドライバーは、さすが運転のプロ。
積み荷の状態をしっかりと把握したルートを、的確に選んでくれる。
「亀石経由の方が、距離は近いですよね?」問い返してみると、
「距離はね。でもほら、この時期あっちは河津桜で渋滞もするからさ」
さすが地元を長く走っていて、周辺環境も熟知している。
観光シーズンの道路状況だって、しっかりとインプット済み。
Google、AIにはまだまだ負けない人の知恵!
ビッグデータからは得られない、生の一次情報にリーチできた。
NR試験室 二見