2018/07/24
「これが生コン情報の電子化だ!|生コンICT」
戸田建設のリーダーシップでケンテム(建設ソフトウェア大手)、生コン工場、土木会社(正治組)、生コンソフトウェア会社などが垣根を超えて共同。今話題の生コン情報電子化って?
https://www.nr-mix.co.jp/new_nama/blog/ict3ict.html
業界団体同士の駆け引きで暗礁に乗り上げる生コン情報電子化って何?
これまでは業界団体が産業をリードしてきたのかもしれない。
特に建設産業は縦型・閉鎖的(封建的)な構造が色濃い。
一方、他の産業は自由度が高い。
個別の企業、またはそんな前向きな企業間連携がイノベーションを逞しく起こしている。
これまでの産業の常識を気持ちいいくらい壊してくれる。
生コンICT
業界をリードするいくつかの団体から「有識者」と呼ばれる現場を知らない素人が招かれて、
生コンにも情報革命を
お題目は素晴らしいが何一つとして形になっていないのが現状。
そもそも、守旧派は自分のキャリアの残りが見えている。
別に自分が退職金まで無事もらいおおせれば、
「生コンICTなんかどうでもいい。生コン情報電子化?面倒臭そう」
が本音。
監督行政が笛を吹く。
建設産業は動かざるを得ない。
ただ、監督行政が異なる生コンに関しては我関せず。
生コンは紙伝票のままで結構。
大きなお世話。
業界団体同士の駆け引きは非生産的。
一人一人当事者意識も希薄。
しがらみにしがらんで、
「ま、〜〜ちゃんがそういうんなら」
懇親会でビールと一緒に流しちゃおう。
必要性が叫ばれるも依然遅々としてなにも起こらない、
「生コン情報の電子化」
って、つまりこういうこと。
僕たち一介の吹けば飛ぶような中小企業が教えます。
※生コン伝票の中身はつまり電子情報であり、エクセルに入力できるデータ(CSV)。出荷管理ソフトで伝票の印字指示をするように、この画面ではCSVデータとして出力先を指定している様子
※保存されたデータが電子的に取り扱われている(参照されている)様子。
生コンICTの全体像とは?!
電子化するまでなら誰だってできる。
(とはいえ、その程度のことすら業界団体の代表者らはできていない)
本当に大切なのは、
電子化することでなにをするの?
という視点。
未だ実験段階なのでこれから多くの問題点を潰していくことになるはずだが、
現状想定しているのは以下のようなこと。
・生コン工場で出荷される際に上記のように生コン情報はCSVデータとして出力される。
・そのデータはケンテムの所有するデータベースに自動保存される。
・ケンテムのソフトウェアがインストールされたPCやタブレットで伝票情報を現場や工場で確認できる
・現着の検収もタブレットでできるようにする
・サインと同時に現着時間が自動で記録される
・伝票情報は紙を媒介することなくエクセルデータのように自動保存されるから後から索引が簡単
技術的に「タブレット上での電子サイン」ならびに「現着時間の自動保存」は可能であるものの、
現状のJISの要求であるJIS伝票(紙)の運用とのwスタンダードがあるのが問題。
ただ、アメリカのASTM(2017年3月改定)の例を引くまでもなく、
世界的潮流は電子化は不可避。
石頭の先生諸氏も早めに意識を変えないと火傷するだろうし、
日本の生コンてガラパゴスだね
と世界の笑い者になってしまう懸念がある。
先生方がリードしてたつもりの中小企業が先にやっちゃいました
IT以降情報の流動性は飛躍的に高まった。
一部の権威が優先的に情報を入手しリーダーシップを握っていた時代は終焉している。
それに気づかない年配(引退して久しい)が語る生コンICT。
日本の恥である。
きっとこの文章とてWEBLOGのため、彼らの目には届かないだろう。
学会という組織は超縦型閉鎖的。
頂点にいる人たちは下界のことを知ろうとしない。
未だに頂点にいると錯覚をする裸の王様。
そんな王様を尻目に、
中小企業は粛々と進めます。
規格がついてこようとこまいと関係ない。
こうすることによって残業が減る。
貴重な労働力を確保できる。
労働に喜びを生み出すことができる。
本来の人としての尊厳を維持できる。
いつだって上から目線の年配にはもはや用はない。
その頂点と信じたその自己満足とともにどうぞそのまま天に召されてください。
一部の意識の高い学識経験者の人たちと粛々と進めたい。
日本の権威や技術力を世界に示したいとかじゃない。
ただただ、無駄なことをしたくない。
仕事はできるだけ楽しくしたい。
ただ、それだけ。
始まってます、生コン情報の電子化。
やってます、現実に。
生コンでいいこと。
宮本充也