2020/10/28
【成立するか否かが、JISか否か】

(前回からのつづき)
配合計画書の依頼に、<21-5-25 BB>という表記。
実は、スランプ5cm・骨材25㎜というものが、JIS製品にはない。
JIS規格の中で、<スランプ5cm>というものは、
<骨材の最大寸法40㎜>の配合にしか存在しない。
それは何故なのかというと、
大きな要因として、「その状態が成立しにくいから」
(と、聞いたことがある)
同様に、JIS規格の中に、
<呼び強度 18・スランプ 21>というものも存在しない。
こちらも理由は同様に、「その状態が成立しにくいから」
これ、コンクリート技士試験でも、よく問われる質問である。
イメージを拡張する...。低い強度だと単位セメント量は少ない。
単位セメント量が少なくて、軟らかい生コンだと、材料分離しやすくなる。
よって、JIS規格の中には入っていない。
生コンプラントの人ならば、日常で目にする光景。
状態をイメージして記憶すると間違いも避けられます。
現場の方々の、イメージ化の一助になれば幸いです。
NR試験室 二見