2016/06/11
積極的比較「KYC vs NIKKO ミキサー対決」
比べることは平気でも、比べられたり評価されることはストレス。
僕と比べて彼(彼女)の方が、
・ハンサム(美人)
・運動神経がいい
・勉強ができる
・性格がやさしい
・行動力がある
etc
「不幸の始まりは比べること」
とか、わかったような言い回しがあるけれど、やっぱり比べないと生きていけないのが人間。
比べて足りないものや足りていることがわかって、
だから頑張る、というのも真理。
VR→Virtual Reality
先日実際に体験したのだけれど(本日こちらGNN第17回長野勉強会でも体験できる)、
これは、やばい。
「心が弱いと戻ってこれなくなりそう」
というのが、率直な感想だった。
仮想現実では、すべてが自分の意のままになる。
この技術はきっとものすごいスピードで発展し、ありとあらゆるデバイスと組み合わされ、
「ストレスなく頑張らずに手に入れたいものがほとんど手に入る仮想現実」
が到来するのも時間の問題だろう。
裏を返せば、それだけ実際の現実はとても厳しく、理想が簡単に実現しないということ。
自分の思い通りの、
・給料を稼ぐ
・女性と付き合い結婚する
・円満な家庭を築く
・充実した仕事に就職する
・充実した人間関係を達成する
のどれ一つとっても満足に手にすることができないようになっている。
だから、短絡的に「比較しても不幸になるだけだからやめよう」というほうに吸い込まれてしまう。
そう、これはただ単に「現実逃避」であって、
危うい新興宗教や自己啓発セミナーの入口
なので、気を付けよう。
「人は誰も特別な使命を帯びた貴重な存在」
といういい方がある。
そして、
・だから比較しないで自分は自分
という逃げ道を用意する読み物や団体がある。
僕は、そうは思わない。
確かに、
「人ひとりひとりには重要なその人だけにしかできないこと」
がある、そう思う。
・だから積極的な他者との関係構築(比較)の中から、自分だけの使命を見つけよう
というのが健全な態度だと思っている。
前置きが長くなったが、よく、
「天秤にかけたり比較して優劣をつけたりする」
ことを上記文脈から嫌う風潮がある。
つまり、個性を大切にしよう、というあれである。
だが、比べなければ実際に個性なんか分かりっこない。
実際の市場環境では営業マンが自社の製品のいいところ、あまつさえ
他社の製品の悪いところを顧客に伝えることによって、
なんとか自社の製品を購入してもらおうとしている。
消費者は個別の営業マンから得る情報やインターネットで得られる間接的な情報だけを頼りに、
購入を検討することになる。
これはITの現代においてやや不合理な習慣ではないだろうか。
あまたある類似する価値を個別活動に委ねるのではなく、白日のステージに晒し、
価値を実際に競い合う
人間もなにもかもそうだけど、
競い比較し合い評価されることで、
「そのものにしかない本来の価値、素晴らしい部分」
浮かび上がる。
確かに負けるのはいやかも知れないし、
告白してふられたり、1番から10番まで順序がついたり、上下がはっきりしてしまったりするのはいや。
だからといって、ヒッキーになってしまっては、本当の自分の価値というのに永遠に気づけない。
あなたやぼくにしかない価値を知るためにはやっぱり、
「比較」
するしかない。
前向きに比較をとらえて、関係者の努力を促し、その総和(=業界全体の価値)を高めていく。
そうした姿勢が今の時代ますます求められてくるのだと思う。
そういう意味で、
「生コン製造のエンジン」
をつかさどる、ミキサーの有力メーカー
・KYC光洋機械産業
・NIKKO
の両社の勇気を称えたいし、そしてGNN17回長野大会に気持ちよく実機展示に協力していただいたことに、
心から感謝をしています。
これからの時代、比較しない価値とか隠すことによる統制なんか通用しない。
ありのままを表現し、厳しい評価に晒されることが、進化への第一歩。
僕たち生コン業も、談合万歳なんかやってないで、上を向いて明るい顔して、
積極的に比較し合いましょう。
宮本充也