2018/09/01
「開かれた世界の市場に溶け込んでいく|MAPEI, PURUDI」
趙さんと紡いだ連携の蓄積がいよいよ開放されることになる。MAPEI韓国を率いるKil-Sukさんは日本市場を「最も閉鎖的な市場」と認識する。残コンというテーマで8年間共同してきたMAPEI、そしてPURUDI(趙代表理事)との共同は新章に突入
日本市場にいかに溶け込むか
1人の日本人として問題意識を持っている。
海外製品を日本に持ち込もうとする向きを嫌がる人もいるだろう。
Japan as No.1
日本の技術は世界一。
いつの間にか洗脳され僕たちはそのように考えさせられていた。
これまでの職業人生。
顧客企業、技術者を訪問するたびにそのような矜持を感じてきた。
なにか虚ろに見える。
それは海外企業との交流が増え、
多くの人や知識と出会えば出会うほどにそれら矜持は虚ろに見えるようになった。
流動性が極めて低い
変化を拒む。
前例を踏襲する。
規格を重用する。
失敗したら終わり。
やらない理由をせっせと集める。
そして、日本が一番。
自分たちが一番。
そのように嘯く。
世界第2位の経済大国と言われた時代は過去のもの。
人口現象局面においても未だに過去の成功モデルを引きずっている。
今、現実はどうだ?
※世界の時価総額ランキングトップ10(引用元 https://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm)
時価総額だけが指標ではない。
ただ、世界第2位と言われた日本経済を牽引する日本企業はどこにも見当たらない。
あの日本一「トヨタ」もようやく39位までスクロールして日本の国旗を見ることができる。
そこに至るまで、
アメリカ、中国、オランダ、韓国、スイス、台湾、ベルギー、イギリス・・・、
1番と疑わない日本企業が出てくるのに随分かかる。
そんな日本市場は海外のビジネスパーソンから、
「最も閉鎖的な市場」
と判断されている。
これに危機感を感じない人はいないはずだ。
溶け込む。
開かれた世界の市場に溶け込んでいく。
つまり流動性を高める。
これが日本市場活性化の一つのアプローチだと信じている。
溶け込むことによって新たな市場機会が生まれるはず
※左からPURUDI趙さん、MAPEI中田さん、Parkさん
ただ一方的に価値を導入するだけじゃない。
双方向に流通する。
例えばイタリアで生産されているRe-con ZEROは日本において形になった。
それは、
「商品を売る」
という単純一方向のモデルではない。
生コン工場の困りごとを解決するモデルの一部品
としてRe-con ZEROは利用されるようになった。
このモデルは明らかに日本生まれだ。
たしかにきっかけは海外からの「もの」を受け入れることだったかもしれない。
ただ結果的にそれらは新たなモデルの創造を呼び、
そして、そのモデルは日本の別の「もの」を帯びて海外市場に輸出されるようになる。
それらはさらに溶け込んでいく。
昨日まで韓国の友人PURUDIの趙さんの手引きで多くの人たちとのご縁を得た。
これからもさらに本番が続く。
不定形の有機体としての日本の中小企業。
最深部で滾る情熱はどこ世界の企業にも負けないはずだ。
さあ、とけ込もう。
ますます飛び散っていろんな世界のいろんな知恵と一つになろう。
ボーダーはない。
今の時代を生きる中小企業として精一杯の仕事を楽しみたい。
有限なビジネスというステージで出会える全ての人たちと社会をさらによくしていきたい。
生コンでいいこと。
宮本充也
