長岡生コンクリート
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2017/07/14

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「NOとは言わない工場」 金沢・GNN・ワークショップ・生コン

「NOとは言わない工場」 金沢・GNN・ワークショップ・生コン

実はワークショップのだいご味

「自分たちが普段当たり前にやっていること」

の本当の価値を外部の目にさらすことで改めて知る


北陸最大の都市金沢のインフラを支え続ける会社。

金沢生コン。

豊蔵社長、苗代工場長率いる同社は、

きんなま

の愛称で親しまれ石川県では最も早く生コン工場を創業したことで知られる。

現に豊蔵社長はご当地組合の理事長。

グループには豊蔵組や豊伸産業など数社を数え、

ご当地では知らぬものなしの有力企業として名高い。

そんな、金沢生コン。

GNNがスタートした直後くらいから今日まで親しくさせていただいている。

同社の特徴は数えだしたらきりがない。

診断士・主任技士の数はきっと日本一なのではないだろうか。

一人もいない工場がたくさんあるのに、ほんときんなますごい。


GNNの窓口担当は和田さん。

入会当初から非常に熱心にGNNの勉強会に参加され、

誰よりも多く吸収しようとするそのアグレッシブな姿勢。

のんびり操業しているイメージが大方であろう生コン業の職員とは到底思えない。

実際に彼はそのアグレッシブな活動で多くの成果を上げている。

その成果はGNNメンバーの他の称賛の的になっている。

とにかく、新しい事業を形にして成長させるのがとてつもなく速い。


中でもとりわけ、

スラモル

の事業化については考えられないスピードで、

本家金子コンクリートを凌駕するほどの成果を上げている。

もちろん和田さんの能力や人格も大きく貢献しているのだろうけれど、

組織にとっての職員は行ってみれば枝であり葉っぱ。

継続して成功をし続ける新規事業への取り組みは、

ひとえに窓口担当者の能力

と断じきるほど単純なものではなかろう。

幹である組織または仕組みにその秘密があるはずだ。

そんな文脈のもと今回のGNNワークショップでは、


「スラモル成功の秘密 きんなま徹底解剖」


として、今日から明日にかけて1泊2日のワークショップを開催している。

(今回でワークショップはシーズンⅢに突入)


最初にスラモル製造デモンストレーション。

(これまで7,000㎥に及ぶ出荷を誇る)

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現在きんなまで出荷旺盛なスラモルの用途は、

推進工事の中込注入工

従来はCB(セメントベントナイト)またはエアミルクが利用されている。

その実演からスタートした。


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スラモル本家金子氏登場

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GNN窓口和田さん、ヘルニアあけの痛々しい姿。

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僕が最も驚いたのはここ

大金沢生コンの大苗代工場長が掃除当番の交代要員に入っている。

聞くところによると先代社長からの伝統だそう。

上位にいる人間こそこうした仕事をすることで見えてくるものがあるのかもしれない。


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なぜ、きんなまではスラモルが見事に成功を収めているのか?


今回のWSではじっくりとことんきんなまの実務の人たちに、

質問攻めをすることによって迫ることができた。


結論として、

・伝統(石川県で最も老舗)とグループ力と組織力

・Noといわない社風。「特殊な生コンといえばきんなまだね」というブランドを確立している

という点に全員が納得するところだった。


中でも印象的だったのは、

「なんできんなまさんは○○できるのですか?なんでですか?」みんなから寄せられる質問に対して、特別これといった工夫もなく普通にやれちゃってるから、当事者の方が逆に、なんででしょうね、と首をかしげていた様子

だったと思う。

つまり、

強みに気付いていないのだ。

強いことが当然なのだ。

すごい。


実はワークショップのだいご味はここにあるのではないかと思った。

「自分たちが普段当たり前にやっていること」

の本当の価値を外部の目にさらすことで改めて知る

自社の強みを知る。


もちろん、伺って学ばせていただく僕たちにとっても有益。

他社を解剖することによって自社に足りない事や自社の向かうべき方向を探る

これも重要なワークショップの意義だと思う。

一方で、受け入れる側の生コン工場にとっても、

普段意識することのない自社の強みを改めて知ることによって第2第3の成功につなげられる

ことも実は隠れたとても大きな意義なのだとやけに得心した。


今回のきんなまさんでは実に示唆に富んだ知恵を得ることができた。

僕の会社、長岡生コンの強みってなんだろう?

きっとあるはず。

自分たちだけの強み。

それを認識する場所。

GNNワークショップ。


次回は山形みつわ生コンさんとなる。

やはり生コン工場は1.5時間の半径の中にいるだけでは、

本当に大切なことには気づけない。

改めて感じたGNNワークショップとなった。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士