長岡生コンクリート
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2016/05/16

生コンの未来へ「NR Times10周年・創業50周年の記念誌作成」

生コンの未来へ「NR Times10周年・創業50周年の記念誌作成」

生コン屋にとって創業50年はまだまだ若い。

長岡生コンは僕の父が狩野川台風被害の復興を契機に創業したと聞いている。


狩野川台風とは、

1958年に発生した、固有名のつけられた最初の台風。

伊豆半島に暮らしている人はなじみの深い自然現象で、

5000人以上が亡くなった災害。

狩野川とは、伊豆半島を南から北に流れる一級河川。

唯一太平洋側では南から北上する珍しい川として知られる。

普通、日本の背骨に当たる山脈からわいた水が日本海なり太平洋なりにそそぐのだが、

唯一狩野川は天城連山を水源とし、いったん北上するものの、富士山の裾野に阻まれ、

大きく蛇行して沼津を経由し駿河湾に注ぎ込む。

暴れん坊な川であることは想像に難くない。


非常に危険な川であったため、バイパスを作ってその勢いを緩和させる大公共事業、

狩野川放水路

が計画され、そこで必要となった生コンクリートを供給するために、父辰雄は操業を決断した。

そこからいろいろ色々ありまして、今ブログを書いている宮本が長岡生コンの経営を指揮している。


そして、50年が経過した。

昔5000人以上を殺めた河川とは思えないほど優雅な流れは、

ランナーである僕や地域の心象風景として憩いの場となっている。

美しく豊かな自然として享受しているこれら平安な暮らしも、

実は人の手が加わった放水路が守っていることはあまり知られていない。


僕も含め、豊かな暮らしを人は当然なものとして享受する。

ただ、その裏側には多くの専門家の仕事が潜んでいる。

これからはどうか。

南海トラフが30年以内に起きる確率は70%という発表があった。

東北大震災が引き起こしたことを思い起こせば、物事の本質はいやでも思い出すことになる。

何事も自分の立場からだけでなく、社会が必要としたからこそ存在している様々な立場に創造力を働かせ、

賢明な判断をする必要があると思う。


そんな50周年に、僕たちはできる限り「お世話になっている」人たちのお言葉をもらいたいと思っている。

仕事の合間にステークホルダーにインタビューするので、数は多くならないし漏れも出てしまうと思うが、

できるだけ当社を支えてくださった皆様の想いを頂戴し、

それを、50周年記念誌としてまとめたいと思っている。

50年前を、僕がこうして当時のことを振り返っているように、

50年後に、だれかがこうして今を振り返られるように努めることも、

今僕たちができる大切なことだと思う。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士