2018/05/22
「OUTとINという区分けは必要か?|GNNワークショップ」
※写真は僕の愚姉(宮本育代)。普段は経理を担当しているが、誰でも製造できる、誰でも出荷業務ができるというジョブローテーションに取り組んでいる。
2018年5月25日、26日に開催されるGNNワークショップ in 岡山のお題は「生コン工場はクチーナ」。OUT工場とIN工場。それぞれにそれぞれの言い分があるかもしれないが、アウト工場ならではの操業の姿勢には全ての生コン業が学ぶべき本質が隠されている。
OUT工場はクチーナ
今年で3年目を迎えているGNNワークショップ。
合宿形式で生コン実務者と経営者が参加する。
他者の生コン工場の操業に実際に触れる。
生コン工場が社会から求められている使命。
具体的にその使命をどのように形にしていくか。
1時間30分の壁にこもっているとどうしてもそのあり方は独善的。
得られる生コン工場のあり方は年中組合で顔を合わせるそれら以外にない。
だから、自分たちがやっているやりかたが全てとなる。
生コン屋の常識は世間の非常識
うまくいったなと思うけれど組合理事会の席でこのように吐いた人がいて、
ずけずけと言い放つその姿勢をかっこいいななんて思ったことがある。
特にOUT工場はベールに包まれている
生コン従事者(生コン工場)にとってOUT工場はどんなイメージだろうか?
特にIN工場に従事している人にとってのOUT工場。
僕の会社は組合に所属しているいわゆるIN工場。
組合工場同士は査察とか監査とかさまざまな場面で交流がある。
一方、OUT工場に足を踏み入れるという機会はほとんどない。
同じ「生コン工場」だというのにその中身は一切わからない。
OUT工場従事者にとっては普通の光景かもしれないけど、
IN工場にとってOUT工場の中身というのは神秘的なものですらある。
そして今回その中身が公開される。
GNNならではの交流。
「秋田のIN工場と島根のOUT工場は利害相反しようがない」
というシンプルな発想で、
OUTとかINとか枠組みで考えないで素直に生コン工場同士学び合おう。
という企画。
※1日目タイムスケジュール
生コンを出荷するという使命にOUTとINという区分けは必要か?
単純に社会は僕たち生コン工場に生コンを届けることを要求している。
OUTであることとか、INであることなんてうちわの話であって、
当事者しかそんなもんは考えていない。
だから、OUTがどうのとか、INがどうのとか互いにせめぎ合うこと自体が意味ない。
実際生コン工場は生コンを社会に届けることによって存在を許されている。
だから、生コン工場であることを日々求められている。
ならば、学ぶ対象がOUTとかINとかで区分けすることは無意味。
過剰に反応する人がいるが「なんで?」を5回ほど繰り返せば、
意味ないなぁ
と理解できるはずなのでやってみるといい。
岡山県岡山市の白石建設の真骨頂は、
スーパージョブローテーション
完全に標準化された業務フローや、
ガラス張りにされた連絡体系は、
属人性を完全に排除している。
組織内に知識や技能の巨塔の存在を許さない。
「誰々さんがいるから成り立っている」
というよくある工場のあり方を全否定している。
普段のWSメンバーに加えて全国から多数の生コン関係者の来場を見込んでいる。
生コン工場として成長したい。
そのためには自分の殻をやぶらなくてはない。
自分の常識を壊す。
心地よく音を立ててからが壊れていく。
成長する。
社会はOUTだとかINだとかを求めているのではなくて、
生コン工場として成長する僕たちを求めているのだ。
宮本充也