2016/12/02
「業界団体の役割」ALL CONCRETE
生コンに限らずきっとほとんどの業種で「業界」があるだろう。
例えば僕の会社は、
静岡県東部生コンクリート販売協同組合
という生コン組合に所属していて定期会合に参加している。
「ほにゃらら協会」
という組織の役割は色々あるけれど、
業界秩序の維持や行政への陳情
など、業界地位の向上も一つの大きな役割だと思う。
業界メディアにセメント新聞(とコンクリート新聞)があって、
前回の新聞を読んでいたらこんな記事が紹介されていた。
(文字小さいので掲載させてください)
トップ記事から、
・全生連全国理事長会議
・ACRAC(再生骨材コンクリート普及連絡協議会)
・GNN(元気な生コンネットワーク)
・日本コンクリート技術
・ビックリート製品協会
・全コン(全国コンクリート製品協会)
・コンクリートポール・パイル協会
と、ずらり「業界団体」が並ぶ・・・?
GNNがさながら業界団体チックに紹介されているのが面白い。
2011年に始まった勉強会で
業界団体
という意識もなく当事者のぼくたちはこれまで活動を続けてきた。
5年以上に及ぶ活動の成果は多方面に及び、
・リサイクル
・省人化
・迅速施工
・IoT
・低環境負荷
・サステナビリティ
・防災
等のテーマに沿って、
「生コンができること」
「生コンが求められていること」
について連携・共同してきた歴史だったように思う。
来年3月17日に開催予定の第19回技術勉強会も、
「帰ってきた 大阪の熱い生コン」
と題して、ご当地建築学会近畿支部さんと共同開催するわけだから、
「業界団体」
と目されているのも不思議ではないのだけれど、
情熱のある生コン実務者が自然と集まって課題に対して共同した結果が、
いつの間にかこのようになっているのがとても違和感がある。
2020年がすぐそこまでやってきている。
前回の勉強会でも感じたことだけれど、
「それぞれの業界団体がそれぞれで主張していても弱い」
ということを強く意識させられる経験となった。
そんな小さな主張では国という組織は動かない。
もっと、大きな枠組みで主張をしていかなければ、
規格やルールは変わらないだろう。
そして、各団体共通の認識は、
「2020以降今のままのルールではまずい」
ってこと。
GNNの経験を通しても感じることだが、
規格やルールに認知されていない技術でもとても素晴らしい取り組みが山ほどある
現状埋もれているこうした素晴らしいリソースが、
広く日本全体の役に立ちコンクリートがきちんと評価されるためには、
「ALL CONCRETE」
という文脈が今必要なのではないだろうか。
これから少しずつではあるが、
誰がとかどこの団体とかではなく、
コンクリートが適正に世に評価され産業としての役割を全うするためにも、
ALL CONCRETE
の文脈に沿った連携を急がなければならないと強く思う。
宮本充也