2017/01/10
「購買部のアウトソーシング」 コスト削減・連携・生コン
一人の力には限界がある。
仕事をする上で必要になる重要なリソース、
情報
これがなければなんの意志決定もできない。
正確で意味のある情報は高い品質の意思決定の基礎となる。
その貴重な情報のためには独りよがりの情報収集には限界がある。
新聞やネットで手に入る情報はいわば誰でも手に入る情報であり、
最も貴重な情報は信頼関係を基礎に置いた人間関係から得られる。
これは僕の経験から感じていることだ。
例えば、モノの価格。
常用品の価格(原燃料など)はとても大切な情報となる。
仮に僕は1tあたり14,000円で買っていたとする。
でも、隣の何某さんは1tあたり13,000円で買っているという噂(情報)がある。
僕も何某さんもそれを1月当たり1,500t購入しているので、
僕よりも何某さんは1月あたり1,400,000円儲けていることになる
これが、情報の持つ力だ。
だから、情報戦略は企業経営上も実に重要となってくる。
情報に独りよがりは危険。
そう思ってるのは僕だけ
常にこうした認識を持っているべきだと思う。
広く情報にアンテナを立てて常に良質な情報収集に努める。
「いやぁ、お安いお買い物をなさってますね」
という言葉を鵜呑みにして実は、
他所より1t当たり1,000円も高い買い物をさせられる
なんてざらにあると思っていた方がいい。
その良質な情報を得る手段として、
連携
が近道だと思う。
大手企業に比べて僕たち中小企業は経済規模が小さい。
それはすなわち情報収集力の大小を意味している。
例えばトヨタのような大企業がいくらで物品を買っているか
聞いたらとても驚くくらい安い金額で購入しているはずだ。
トヨタまでとは言わないまでも同じ物品を購入するのだから、
できるだけ安いほうがいい
それが次なる再投資の原資となるのだから、
中小企業だからと言って高い買い物に甘んじている必要はない。
がそんな機会をGNN元気な生コンネットワークにもたらしてくれた。
例えば、生コン工場1社の経済規模は中小企業のそれ。
ただ、GNNに加盟する100社の規模で考えると、
それなりの大企業
ってことになる。
大企業であれば確立されている購買部のようなセクション。
それを、GNNがさながら大企業としてふるまい外部委託する。
「購買部のアウトソーシング」
そのような方法論が現在確立されつつある。
独りよがりの情報収集がいかに危険か。
組合活動でゼネコンに対して価格を釣り上げようとしている諸氏ならお分かりの通り、
売り手側もしたたかだからそうやすやすとお買い得価格を提示するわけがない。
「俺だけがめちゃくちゃ安い買い物してるぜ」
なんてのはつまり勘違いや独りよがりだったりする。
連携において情報収集のコストは非常に安価となった。
特にGNNのように、
商圏がだぶらない
連携はIn Putでは共同(情報収集で協力し合う)したとしても、
Out Put(実際の商売)では商圏が異なるため利害相反が起き得ない、
という通常の組合のような地縛連携とは異なる。
とはいえ、
「●●は○○社から高くても買わないとならない」
ということもあるだろう。
商取引は人間関係と同じくお金だけで考えることはできないから。
だからといって、
高い安いという情報を目隠しされていいというわけじゃない
「高いけど、あえてあなたから買ってます」
という姿勢はいろんな意味で重要なんじゃなかろうか。
連携により合理化可能な物品、
・原材料
・燃料
・電気
・事務消耗品
・社会保険料
etc・・・
独りよがりの情報戦略を脱し連携により自立的な中小企業経営。
上がった利ざやを再投資や従業員への還元に回すことができる。
その意味で数としての規模は重要だ。
GNN現在100社
業界3,400
当座の目標は5%175社
自分たち自身の手で中小企業を実りある輝かしい存在とするために。
当事者として実践をすることが必要となる。
宮本充也