長岡生コンクリート
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2016/01/17

「ルールが悪い場合もある」俺の生コン

手段と目的があります。
大切なのは目的です。
目的さえ達っせられるのであれば、手段はなんでもいい。
目的がビルができることであれば、手段が選ばれます。
ビルが建つ目的が人々が天候に関わらず快適な暮らしを送ることだったとしたら、手段はビルでなくともいい。
そうなります。

生コンの目的は主にインフラ基礎資材です。
私は生コンに従事しています。
インフラができるための目的を提供することが私の果たす役割となれば、生コン以外に手段があるなら、それを提供しなくてはなりません。

工業規格(JIS)というルールがあります。
インフラは全ての人が利用するものだからとても大切。
だから、ルールを守ってちゃんとしたものを提供しよう。
そこまでわかります。
日本ではそのルールはJIS A 5308として整理されています。
そして、そのルールは「仕様規定」となっています。

生コンを作るには、ああやって、こうやって、このようにして作りなさい。

そうゆうルールです。
対して性能規定という規格もあります。

結果的に、あんなふうに、こんなふうな、ものがちゃんとできれば、それでOK

という、目的ベースのルールです。

過去私たち生コン屋があまりにもいい加減なことをしまくった代償なのかもしれませんが、私たちが生コンを製造してお届けするためには目的度外視の決められたルールをとにかく守る必要がある。

そこではイノベーションは起きづらいですよね。
だって、結果的に家が支えられてればいいんだから、突然空から生コンみたいなものが降ってきてそれが結果的に家や道路を支えているのであれば、それが目的なのだから。
国や大資本が「俺のやり方が正しいんだから、ちみたちは何も考えずにやりなさい」と言っているような、垂直統治型産業です。
人口が増大している局面であれば成立するモデルももはや陳腐化しているので、新しいモデルを作らないといけないのですが、その話はまた別の機会に。

「生コンであればなんだっていい」

という目的に対して、ルールは「JIS A 5308」となるのは明らかにおかしいはず。
このところ実際にお客様にご購入いただいている生コンはルールハズレの生コンです。

「俺の生コン略して俺生」

自分の時間・都合で利用できる
生コン屋があまりにもムカついたので自分で作った
ちゃんとした性能が出るから、これで十分
ほんの数リットルしかつかわないのに、大きな車で持ってこられてもこまる

そうした目的を全うするのに、私たちを縛るルールはいりません。
そもそも目的ってなんだっけ?
私たち生コン工場もつねにこの発想を念頭に置き社会に対峙しないとなりません。

宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士