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2017/02/23

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「助かった!ありがとう」 リフォーム・生コン・市場

「助かった!ありがとう」 リフォーム・生コン・市場

生コン工場の経営者は目を覆いたくなる話。

今日はたくさん聞けている。

いえとまちネットワーク

の代表取締役河浪さんの話を聞く機会を得た。

今日のお題は、やっぱり「リフォーム」

今国として問題となっていてよく聞く話題。

空き家問題

明確に国策が示されている。

「もう、新築作るな」


実際、消費者のマインドも変化してきている。

「ぜったい新築じゃなきゃやだ!」

と思っていた人が以前は10人いたら9人だった統計が、

現在10人いたら7人まで減少してきているという。

今後の予想で一番おどろいたのは2030年の市場予測。


・既存住宅流通市場 30%増

まあ、予想通りというか、空き家云々が問題視されているわけだから、こうなって当然。


・リフォーム市場 横ばい

だそうだ。これは、結構意外といえば意外。今7兆円までに膨れ上がってきた市場。これはさらに伸びそうだが、実際は横ばいを打つ。


・新築市場 書くのもつらい。もったいぶらせてほしい。


・新築市場 56%減少


56%減少


なんとまあ、後14年でこんな市場環境になってしまうのだ。


僕たちは生コン工場。

特に地方の中小企業の生コン工場の決して少なくない出荷先は、

「住宅基礎」

「住宅外構」

となる。

その市場が、56%になるのではなく、56%減るのだ。

10,000㎥生コンを販売している工場とするなら、

4,400㎥まで減ってしまうということを意味している。

もう、うかうかしていられないというのはご推察のとおり。


いえとまちネットワーク河浪さんは、

31歳の時に会社の倒産を経験されたそうだ。

プレゼン中、

「倒産するかもと思ってる人手を挙げてください」

という投げかけがあった。

会場の中で僕だけ一人手を挙げていた。

それに対して、「その感覚すばらしい」と声があった。

「きっと、生き残るでしょう」

と。

河浪さんにとって倒産とは、

「顧客からおたくの会社は用無しと思われた瞬間」

と定義しているそうだ。

実際に倒産を経験されている方の言葉はとても深い。

そして、さらに、顧客に用があると思われる鉄則とは、

小さい工事をとことん大切にする

「助かった!ありがとう」

と言ってもらえる仕事をたくさんする。

ということだそうだ。


生コンに置き換えて考えてみる。

0.5㎥みたいな小口はお客様のほうだって困っている場合が多い。

一方、生コン工場側からすると、

「面倒が多く利益が生まれない」

のが小ロット。

だからこそ、ここにとことん力を入れる。

お客様のほうだって申し訳ないと思いながら発注しているのだから、

そこに全身全霊を注ぐ。

「0.5㎥に魂を燃やす」

すると、

「助かった!ありがとう」

と言ってもらえる。


そこには人の血が通ったコミュニケーションが生まれる。

その人はきっとその後もこの感動を忘れないでくれている。


河浪さんによれば、

こうした「助かった!ありがとう」をたくさん集めたことで、

その後のリピーターや顧客紹介などを呼んだそうだ。

これまでに一度として広告を出したことがないのが自慢だそう。

すばらしい。


さらに厳しくなるだろう、市場環境。

とにかく僕たち建設関連業者(生コン業はその最たるもの)は、

変化しなければならない。

その時に、間違ってならないのは、

「助かった!ありがとう」

をたくさん集めること。

「顧客からおたくの会社は用無しと思われた瞬間」

からできるだけ遠ざかること。


時代が変われども、本質的なこと。

ビジネスの根底にあるもの。

56%減少時代にはさらに明確に大切なこと。

「助かった!ありがとう」

生コン工場としても製造業だから必要ないなんて思わないで、

大切な「助かった!ありがとう」を集めていくべきだと思う。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士