長岡生コンクリート
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2017/03/06

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「中小企業で家族経営ということに向き合う」 生コン・経営

「中小企業で家族経営ということに向き合う」 生コン・経営

普段十分に時間をとることがない。

休みの日など家にいるときはできるだけ、

上の子(小学校3年生)と一緒に風呂に入るようにしている。

体を洗った後浴槽につかる10分にも及ばないその時間は、

僕にとって息子と触れ合えるとても貴重な時間。

できるだけ口を挟まず、息子の話すのに任せるように、

ひたすら相槌を打って聞くようにしている。


このところの彼の関心事の一つが、

大河ドラマの、「おんな城主なおとら」だそうで、

今川方23,000の兵が西に進軍しているところ。

途中にある織田は飲み込まれるだろう。

よく知られている桶狭間の戦いでは、

たった500の兵を率いる織田軍が今川義元を討つ。

目を輝かせて話をしていた。

500の軍勢が23,000を翻弄したことに興奮しているのだろう。


「でも、戦争ってバカだよね」

突然話が変わる。

人を殺さないでもいいのにね。

もっともな意見だ。

同調する。

「戦争を起こすやつはくるくるぱー」

「でも、今も戦争あるよね?」

と息子。

「今も戦争おこしているのはたいていくるくるぱーの国だよ」

テレビ報道に思いをはせたのか納得をしている。


競い合うフィールドが戦争ではなくなってビジネスになっている。

そんな話をうっかりし始めてしまった。

息子の顔を伺うとさっきよりも興味深そうにこちらを見ている。

今はね、人を殺したりしないで、もっと「人を幸せにする」という目的に向かってみんな競い合っているんだよ。だから人を傷つけたり、殺したりする必要なんてまったくない。競い合えば競い合うほど、みんなが幸せになっている。社会がよくなっていく。だからお父さんは仕事が大好きで、夢中になってしまっているよ。

大人げなくついついしゃべってしまったが、

息子の顔色からはまだ興奮はなくなっていないようだった。


「織田勢のように小さくても今川に勝てる?」

「人を幸せにするのに大小は関係ないよね?」


湯煙のなかで3年生とはいえほんとにまだまだ子供。

どこかへ出かけるとき、手を差し出すとまだ手をつないでくれる。

友達の前では照れてやってくれないけれど。

自分でしゃべってて思ったことだけど、

一番身近な人を幸せにできない人は、

きっと人を幸せにすることなんてできないだろうな。

そんな意味ではできるだけこれからも一緒に映画を見に行ったり、

その時期に夢中になっていることに共感したり、

息子が悩んでいることにできるだけ一緒に向き合っていきたいと思う。


生コン工場のすべては中小企業。

そして、そのほとんどは家族経営。

2020を目前に控え事業環境は非常に過酷。

まるで、今川勢に飲み込まれる織田勢のようだ。

500で23,000を翻弄する、そんなInnovation。

それが至上命題。

変化しなければ市場からの撤退を意味する。

そんな風にいわれる。


自分たちのありのままの姿、

中小企業で家族経営

じっくりと見つめて、

そして、僕たちができることを考える。

大企業のまねごとで大企業に勝てないだろう。

小手には小手の在り方が求められる。

仕事で精神をすり減らすんじゃなくて、

本当に大切な身の回りの人を幸せにできること。

それが、中小企業の今後を占う姿勢なんだと思う。

家族も、会社の仲間も、お客様も。

自分だけ、一人勝ちではなくて、

とにかく大切にする。

小学3年生の息子との時間はとても貴重だ。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士