長岡生コンクリート
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2016/01/25

「檻の中のけもの」共創へ

人間として充実した毎日を送りたいと誰もが願っているはず。
けれど、実際にやっていることは、その通りにはいかない。

人(他社)より少しでも上に。
なんとか出し抜きたい。
ここで、ガツンと契約を取りたい。
ここは、本音を隠しておこう。

そんな風にして、ついつい目先の成果に飛びついてしまう。
かくいう僕も生コン屋15年の歴史は、そんな「俗物」に満ち満ちていました。
今も完全にないとは言えないけれど、以前より少しずつですが、そうした感情を薄めています。

「まるで、投げ込まれた肉の塊を争うけものみたいだな」

生コン業界にいると、そんな風に思う時があります。
幼少より思い描いていたビジネスの理想像とはかけ離れた実態。
醜く争いいがみ合う社会人。

僕はロスジェネ世代ど真ん中で、バブルを知りません。
聞けば当時は上からどばっとあふれ落ちてくる大量の仕事を押し付け合っていたとか。
生コン工場同士も、できるだけ楽な物件にありつけるよう、できるだけ他社にふっていたとか。
今から考えると嘘みたいな話ですが、
「檻の中にいる」
という意味では一緒だったのかもしれません。

檻の中で景気や経済の所為にしておけば済みます。
そこには、当事者意識が皆無です。
争いいがみ合っていても、なんとなく檻の中の一体感で感覚が麻痺していきます。
人口増加が裏付ける経済成長が支えた経済モデルにとっぷり浸かり込んでしまった。
冷静な目で現実を見ることができなくなってしまった。

でも、やっぱり私たちは人間です。
ふと我に返ってじっくりと対話し具体策に関して意見を出し合う。

これまでの生コン工場は、
奪い合い勝つか負けるか。
または、少ないものを、より高い価値にして分け合うか。
2つのフォーマットしか持ち合わせていませんでした。

今必要なのは当事者意識をみんなで持ち寄って冷静に創造する新たなフォーマット。
「共創」
同じ遺伝子を持った同志たちと解決策を共創する。

今日と明日、沖縄県に同世代の生コン工場の同志・仲間が集まります。
私たち世代の未来は私たちにしか開拓できません。
そして、それを引き継いでいくのも、私たちにしかできない。

生コン業界にいて、けものではない私たちは、今産みの苦しみの只中にいます。
作れば売れる時代が終わって長い時間が経過しました。
水の次に流通する材料、生コンクリート。
社会インフラを支える重要基礎資材。
生コンクリートを作ってきた私たちの遺伝子はけものではありません。
生コンクリートを作る私たちは、高い問題意識を持っています。
広く社会一般に私たちの価値を発信する旅はまだ始まったばかりです。

宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士