2016/01/31
「1%による支配」
日本の99%以上は中小企業。
よく言われる話です。
労働生産人口の比率では7:3の7が中小企業。
ただし、製造業付加価値額では大企業が価値を多く生み出している。
この数字。
いかに私たちも含めた中小企業があんのんとしていたかがわかります。
1%の大企業(または政府)が決めた方針にただついていくだけ。
それが残念ながら中小企業の実態だった。
そして、それでも成り立っていました。
1%が99%をリードする仕組み。
戦後、日本は奇跡的な大成功を収めました。
1%が99%をリードする仕組みのすばらしさを自覚しました。
生コン業はまさにこのモデルで成功してきた。
そして、このモデルの前提条件となるのは、
人口増加と経済成長。
そして、今、そのどちらもが失われようとしています。
1%が99%をリードする仕組みは、垂直統治型で、下にいるものを引き上げる仕組み。
前提条件が失われると、その仕組みは、
搾取機構となります。
これは、仕方のないこと。
だから、縦型の発想以外を持たなくてはなりません。
これまでのレンズでは「となりの店が競合相手」でした。
そのレンズを変えて、別の見方を得なくてはならない。
同じ生コン業に従事しているということでは、同じ悩み同じ喜びを持っているのです。
狭い、小さなパイを奪い合うなんてあまりにもばかげています。
GNN元気な生コンネットワークの活動を通して感じていることです。
もし、このような共創が、建設業全体、製造業全体に波及していけば。
99%の企業が、70%の労働人口が、統一した価値ある意思を共有したら。
確実に社会は変わります。
絶対に変わるはずです。
主体性をもって、ものづくりをする新しい日本の姿を夢見て。
ふだんからわくわくして生コンを作っています。
宮本充也