長岡生コンクリート
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2017/06/21

「他社の不幸を望むようになる」

「他社の不幸を望むようになる」

このところ出張が半端ない。

17年前生コン工場に入職したときにこんなことは想像しなかった。

なぜなら1.5時間の中で生コンを供給する

それが生コン業だと思っていたからだ。

今こうしたワークスタイルとなって改めて振り返ってみると、

1.5時間の中だけにいる

というのは非常に危険なことだと思い知らされる。

なぜなら生コンに限定すれば限界が決まっているからだ。

1.5時間の中にある生コン数量が分母となり、

企業としての自社が期待できる売り上げの規模は、

その分母を超えては創造しえない。

だから僕自身も経験があるが、

とにかく他人のことが気になって気になって仕方なくなる

分母を分け合う業態→(1.5時間の中で生きる)生コン業

という業態ではもちろん他社(エリア内部の同業者)の浮き沈みが重要。

例えばエリア内部の同業者がしくじった

ということはすなわち自社の取り分が増えることを意味する。

ビジネスだから自社を第一優先に考えるだろうから、

そうなると残念ながら、

「他社の不幸を望むようになる」

つまり、他社のことが気になって気になって仕方なくなる。

他社の評判や他社の内情、他社のやり方、

他社本位の仕事になり勝ちなのが現状の生コン業だといえる。

僕自身も経験があるけれど組合内部にいるととにかく話題は、

「他社の噂話」

「他社のどじ話」

となっている。

まるで噂話の大好きなおばさまたちの井戸端会議である。

しかし、1.5時間以内がすべてを前提としている生コン業では仕方ない。

他社がどうなるかが自社がどうなっていくかの基準だから。


高度経済成長下であればこれでもいいのだろう。

他社がドジしても自社が賄いきれないほどの需要があった。

だから、取り合いや奪い合いが発生してもゆとりを持っていられた。

ただ斜陽産業といわれ久しい現況下ではそうはいかない。

人の不幸を嗤っている場合ではない。

他社がドジしようともしなかろうとも需要がそれを上回る勢いで減っていく。

そんな局面で1.5時間を前提とした生コンという業態でいいわけがない。

そうは思わないだろうか?


このところGNN周辺の活性化が再燃している。

現在参加企業数も100を超えこれまでの蓄積が実を結び始めている感じがする。

残コンであったり、新規事業の導入だったり、特殊生コンの開発連携や、中古品の売買、最近話題のi-Conなど、これまで枠組みや地域の壁で交流できなかった全国の生コン工場が新しい場を手に入れて積極的に交流し、新たな生コン業という業態が生み出されようとしている。

1.5時間のいけすから外に出る。

当然リスクは付きまとう。

ただ、一人ではない。

仲間が全国にいて情報やノウハウ、

つまり、

転ばぬ先の杖

を与えてくれる。

だから安心していけすの外に出ることができる。


いけすの外には無限の市場が広がっている。

アイディアや行動力さえあれば様々なチャレンジができる。

何か新しい目的のために連携を募ることだってできる。

そして実際に連携している事例は枚挙にいとまがない。


この動きは生コン業のみならず周辺の業態にも同様の動きが表れている。

これまで縦型で画一的なリソースの流れしかなかったところに、

ITがもたらした流動性が着実に業界構造を変えようとしている。

1.5時間の中で他人の成功や失敗を気にしているような仕事ではなくて、

自分がやりたいことに熱中できるそんな業態が創られ始めている。


楽しいことに熱中しているときが最も生産性が高い。

他人の成功をうらやんだり、心から失敗を願うような仕事。

それが何かを生み出すだろうか?

僕たち生コン業は今ここで岐路に立たされているのだと思う。


僕を含めて周りにいる同志たちは他人のことを全く気にしていない。

自分そして自分と同じような仲間たちとできることの可能性にわくわくして、

他人の失敗を望む暇なんかない。

噂話をしている暇なんかまるでない。

むしろ、思いやりをもって他人に手を差し伸べてともに成功したい。

そんな気持ちの人たちばかりだ。


僕自身深く経験している1.5時間以内だけの世界の生コン業。

隠しだますことが前提の生コン業

いつの間にかそんな生コン業から脱皮することができた。

1.5時間の外、いけすの外。

そこには考えられないほど広い世界が広がっていて、

僕たちの眠っている可能性を存分に発揮できるチャンスが転がっている。


自分と自分と同じような人たちのために自分の全てをささげる人生を生きる


そんなことができたらとてもうれしい。

正しいことを正々堂々と貫けるような。

そんな仕事を目指している。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士