2017/09/22
「自分たちの仕事は高いのか安いのか」 積算資料・建設物価・生コン・単価・静岡県

200円の上方修正
静岡県東部地区の生コン価格のことである。
生コンブログの始まりである。
生コンの価格ってどのように決まるかご存じだろうか?
一般の方ならぜひ大きめの本屋さんで探してみてほしい。
・積算資料
・建設物価
この2つの書籍。
通称「赤本」
こちらは「黒本」
昔のタウンページくらいの分厚さのこれら書籍。
毎月毎月発行されている。
ひっそりと大型書店の片隅に積まれている。
これで何がわかるか?
毎月毎月変化する生コン価格トレンド。
全国区で一目で閲覧することができるようになっている。
当然のことだけれど価格というのは、
需要と供給のバランスで決定される。
きっと学校で習った通り。
ただ、生コンクリートをはじめとする建設資材の場合、
国が発注をするときの基準(設計価格)が必要。
生コンがいくらかどうかわからないけれどとりあえず見積もってよ
これじゃ困るということで、
国や発注官庁がインフラを発注するときの基準価格が示されている。
「へー」をいくつもらえただろうか?
この設計価格は実に重要で、
生コン工場(または組合、商社)と建設会社の交渉の基準ともなっている
「積算より高いじゃん」
みたいな会話が全国で今日もされているわけだ。
「だからもっと安くしてよ」
みたいな。
当社長岡生コンが操業している静岡県東部地区。
こちらはここ数年来組合組織率100%となっている。
この地域で操業する生コン工場はすべて組合に加盟している。
全国的にも非常に稀有な地域なのではないだろうか。
僕の知る限りこの地域の最安値は、
9,500円だった。
そしてこの度、
13,700円
を評価していただけた(建設物価)
価格
これは言い換えれば市場が僕たちの生コンをどのように評価しているか?
如実に表れているものだと思う。
全部ではないにせよ、
安い
ということはそれだけ安く評価されていることになる。
高い
ということはそれだけ高く評価をされている。
この度の200円の上伸。
それは僕たち静岡県東部地区の生コン工場らの、
生コンに寄せる情熱がそれだけ高く評価されたことだと思う。
新東名工事の発注など外的要因もあるけれど、
でもやっぱり価格が高く評価されるということは、
僕たち当事者の努力がきちんと評価されたということなのだろう。
目下14,000円(生コン1㎥)という水準を目標に、
東部地区に操業する生コン工場は努力をしている。
(理事長は東宏生コンの志村氏)
生コン価格は僕たち生コン工場が操業するための基本となる。
売上の基礎、単価となる。
僕が17年前この土地で生コンを始めたころの価格は、
9,500円という評価だったこと。
いつまでも忘れてはならないと思う。
当り前だと思ってはいけないと思う。
今年は少し素敵なことがある。
静岡県東部生コンクリート販売協同組合の50周年の年。
(11月24日にセレモニーが開かれる予定)
節目の年にもきちんと努力が評価される。
200円の上方修正
自分たちの仕事は高いのか安いのか。
常にこの意識を忘れないで。
いろんな言い訳をしないで。
きちんと高く評価される仕事を今後も続けていきたいと思う。