2017/11/25
「ありがとう。本当に助かりました」
可能性を感じている。
建設職人甲子園という小規模建設事業者が集まる団体。
そこで出会ったメガステップ社の三浦さん。
いろんな地域で仕事をしている建設事業者。
そんな三浦さんから昨日、
「ありがとう。本当に助かりました」
わざわざご連絡をいただいた。
生コンブログの始まりである。
三浦さんは東京の会社。
僕の会社は静岡県伊豆地区にある生コン工場。
普通ならよほどのことがない限り取引関係は成立しない。
それも生コンが必要になった場所は宇都宮市だ。
宇都宮の現場で東京の会社が必要とする生コンを静岡の生コン工場が手配する。
こんなことがこれから当たり前になるのだと思うと興奮を覚える。
建設産業は良くも悪くも縦型ピラミッド構造。
ピラミッドの上位に位置する組織が情報を握る。
情報はすなわち価値や財をつかさどる。
それら富は上位で占有され、
下層に少しずつ少しずつ降っていく。
富そのものの量が少なければそれだけ上位に占有され、
下層に降りるそれらは気づくか気づかないかの雨漏りに近い。
それが低迷する建設産業の実態。
これはもうITのおかげだと思う。
建設産業は完全に「地域」を前提にした構造だった。
もちろんこれからもこの「地域」という前提はとても重要な要因の一つであり続ける。
ただ、その相対的な重要度はIT以降変化してきている。
「地域」に縛られる。
ネガティブな見方をすればそんな「地域」に縛られることを前提とした建設産業は、
「共感」をベースにした産業構造に変化していくのではないか?
これは僕の期待というよりも実感として思っていること。
建設職人甲子園という理念につながるアライアンス。
その理念に共感した生コン工場。
普段であれば操業する地域がまるで違う両社が結びつくことはない。
IT以降これは劇的に変化し共感をベースに取引が成立する。
商取引において阻害要因になるはずの、
「与信管理」
についても現代著しい変化が起きている。
でんさい、フィンテック、カード決済、、、
目まぐるしく生み出される多くの金融サービス。
それらは共感をベースに生まれるビジネスを現実的なものにしていく。
縦型のピラミッド構造
わかっている。
ピラミッド上位に位置する組織に所属する人たちが悪人ではない。
むしろその多くは良識のある素晴らしい市民だ。
ただ、仕組としてのピラミッド構造がどうしても下層にしわ寄せるのである。
このピラミッド、
横に倒してみたらどうなるだろうか。
横に倒して頂点を平たくしてできるだけ長方形のようにする。
みんなが水平に公平に財を循環させる。
誰かにしわ寄せるのではなくて、
努力がきちんと実る様な産業構造。
これは僕の妄想だろうか。
IT以降情報の流動性が飛躍的に増した現代。
情報上位がすべてを握る構造は遅かれ早かれ終焉に向かうと思う。
今や情報量は個人も国家も大差ない。
その中でピラミッド構造を維持しようとする方が無理があるのではないか。
小規模建設事業者のものづくり活動は偶発的で小規模。
普段は縦のピラミッドの最下層(下請け)として活動している。
ただ、ものづくりのラストワンマイルをつかさどっていることは事実。
彼らが実際に形をつくっているのだ。
小規模で偶発的なその市場がもし定型化できたら。
本当に産業構造に変化を起こせる気がしてならない。
妄想ではなく夢として見つめ、
それが形になる為に必要なことを整理し、
共感できる仲間たちと着実な歩みを進めていきたい。
漠然としすぎたブログにお付き合いいただき誠にありがとうございました。