2018/01/04
「正月が好きになれない」
正月が好きになれない。
子供のころは好きだった。
我が子を見ていても楽しそうだなあと思う。
お年玉が降ってくるのだ。
のどが鳴るくらいの大金を手にしている。
強権を発動しそうになるくらいだ。
すごい大金なのだ。
働くということの喜びと過酷さをしらないティーンが、
そんな大金を手にしてはいけないよ。
ほら、パパに渡してごらん。
今はまだ早いのだから。
生コンブログの始まりである。
どうして正月が嫌いかというと、
もうこれが稼働日数の問題に尽きる。
成人式の振り替え休日もある関係で、
丸1週間以上休み
三が日寝坊しまくったおかげでもう休みに飽きる。
おかげでブログもネタも完全に尽き、
毎日妄想のようなことを書き散らかしている。
1月の稼働日数を数えてみた。
20日
少ない。
所詮生コン屋であるため生コン出荷の機会が減れば、
それはすなわち売り上げ不信を意味する。
正月早々晴れ晴れとした気持ちになれないのだ。
工場は9日から生コンを出荷する。
ただ、9日まで何もせず家にいられない。
妄想が爆発してそのうち生コンブログの内容が、
官能小説にならないとも限らない。
働いてないとネタが丸でないのだ。
かといって官能小説のネタがあるかといえば、
無い!
ちょっと勢いをつけてみた。
だから例年5日くらいから外歩きを始めることになる。
ただうろうろ歩いていても生産性のない徘徊になってしまう。
だからいわゆる建設産業の伝統でもある、
「あいさつ回り」
というやつをやるのである。
ただただお客様のもとをふらふら歩いて回るのである。
中には1年に1回しか顔を合わせないお客様だっている。
顔を合わせども中身のない世間話に終始することが多い。
なにか生産性の高い正月の習慣をつくれないだろうか。
タオルを配る。
これは何か生産性があるのだろうか。
当社ではタオル配りはやめてしまった。
あんまり喜ばれてる感を感じないのだ。
また名刺に「謹賀新年」というはんこを押すのもやめてしまった。
謹賀新年はんこを突くその労働時間の生産性を感じないのだ。
じゃあ、いかなければいいじゃないか。
そういうわけにもいかない。
普段のお礼を実際にお目にかかってお伝えする。
儀礼的かもしれないけれどこの行為自体には生産性というよりも、
大きな意義を感じる。
長い休みで普段考えることのできなかった多くのことを考えることができた。
これ以上家でもんもんとしていてもいい考えが浮かばない。
いっそのこと意味がなかろうが儀礼的だろうが、
お客様のもとに足を運んで、
「おめでとうございます」
と言って回っていた方がよほど健全だ。
というわけで本日をもって正月休みが終了する。
生コンの出荷がないと嘆いてはいたが、
今年はありがたいことに6日と8日にLSSの出荷がある。
200㎥もの出荷だ。
遠距離(御殿場)ということもあって総力戦でやるという。
今年の正月はスタートから結構プロジェクトも立て込んでいる。
何とか今年度52期目も無事終わろうとしている。
事業年度の満了が見込める時期というのは少しほっとする。
先代から受け取ったバトン。
自分の代で取り落とすことだけは避けたい。
そんなふうに思って過ごせば正月も悪くない。
今年と来年の2か年が経過すればいよいよオリンピックイヤーだ。
生コンに携わる人にとってはやっぱり意識の的だと思う。
2020年に開催される東京オリンピック関連の事業が、
2018年と2019年にはある程度発注される。
2020年もその雰囲気で終わることになるだろう。
その先にある下り坂。
とりあえずこの数年をエンジョイしちゃえ。
といううわついた気持ちだけではいられない。
急坂に耐えられるような生コン工場
後2~3年で完成させなければならないテーマ。
正月休みの稼働日数に苦しんでいるようではまだまだ完成とはいえない。
水の次に流通する材料生コンの担い手。
僕たち生コン屋の仕事(あり方)が、
2020以降の日本経済の底力
をつくるといっても過言ではない。
うん、生コンブログらしい生コンブログだ。