2018/04/03
「僕たちが売っているモノ|生コンでいいこと」

新年度が始まる。
世間では新年度が始まっている。
4月といえば、出会いの時期。
彩るさくらに数多くの出会い。
当工場、長岡さくら工場もさくらを背景に新年度最初の朝礼。
事業パートナーの野村商店野村勝也社長も参加し、
事業所全員が参加する朝礼。
いつも胸がスッとするとても大切な時間。
特に今日は桜が美しく心新たに望むことができた。
今日も僕たちの価値はお客様の元に届くのだろう。
その時間や体験を通して僕たちも育てていただく。
ますますより役立つ存在になってご恩返しする。
これが社会の成長の原動力。
善良な意図と努力が豊かな社会を築き上げるはず。
僕たちが売っているモノ。
一義的にはもちろん、生コン。
僕たちは生コンを売っている。
生コンを売ることでお客様からお金を頂戴して、
それを一人一人の暮らしのために再配分している。
だから、事業所に従事している全員は、
お客様に生コンをお届けすることに関して努力している。
そう考えると、僕たちはモノを売っている、ということができる。
「ありがとう」
でも、僕たちに寄せていただけるこの言葉は、
僕たちがモノを売っているから言っていただけるのだろうか?
生コン
べつに、うち以外でも生コンは買える。
僕たちじゃなくても生コンならどうにかすれば手配できる。
現代、もしかしたら生コンに取って代わる製品が生まれるかもしれない。
当社が生コンを製造しなくても、
どこかの資本がこの土地で生コンを売り始めるかもしれない。
一体お客様は僕たちの「何」に「ありがとう」と言ってくれるのか。
モノにあふれた現代、
もはや生コンそのものの価値は希薄だし、
今後はもっともっと価値が消えていくことになるだろう。
「ありがとう」
・時間通りに来てくれて、おかげで仕事が順調に終わったよ、ありがとう。
・土間コンを提案してくれた透水性コンクリートに変えてみたら、夕方30分で仕事が終わっちゃった。早く帰れるよ、ありがとう。
・残コンの再生からできた生コンなんだってね?ふつうの生コンのように扱いは楽だし、お値段が財布にやさしいね。ありがとう。
生コンそのものに価値はない。
生コンを通してどんな体験をお客様に提供できるのか?
例えば、残コンスラッジ処理システムの提供するものはなんなのか?
残コンという困ったを解決するソリューションということも言えるかもしれないけれど、
もっと奥深くには、
・残コンに関する残業がなくなって早く家に帰って彼女とデートにいけました、ありがとう。
・朝の残コン処理で発生する騒音や振動でギクシャクしていた近隣の方から「最近静かになったね」と笑顔で褒められたよ、ありがとう。
そんな、体験、があるのではないだろうか。
僕たちが売っているモノは、
物じゃなくて体験。
生コンというものに付け加えた価値がお届けする、体験。
その付け加える「何か」に対してお客様は「ありがとう」と言ってくださる。
だから、僕たちはその付け加える「何か」に真剣に取り組まなくてはならない。
生コンなら誰だって、
僕たちじゃなくたって、
下手すりゃAIと全自動の装置だって、
お届けできるかもしれない。
そんな仕事に誰が「ありがとう」と言ってくれるのかな?
さくら舞い散る朝礼で笑顔のみんなを見ていて思っていたことは、
概ねそんなところだ。
「ありがとう」と言ってもらえる仕事をしたい。
いつもありがとうございます。
生コンでいいこと。
宮本充也