長岡生コンクリート
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2018/05/13

「社員教育をどのように位置付けてますか?|残コンスラッジ」

「社員教育をどのように位置付けてますか?|残コンスラッジ」

※残コン再生骨材を利用した生コンクリート(ECON)排出の様子。


地域によってまだら模様の残コン問題。「来て良かったです」そうコメントしてくれただけでも嬉しい。お伝えできるのは技術ではなくて、中小企業間連携というリアル。命をかけて事業をしている僕たちだからこそ一流のシステムが構築される



JIS品ばかりじゃない。

世の中にはJISで規定されている、

またはさらに高度な場合には大臣認定されている。

そんな生コンクリートだけが流通しているわけじゃない。

住宅外構やカーポート、

あぜ道の舗装や区画の仕切りに用いられる擁壁。

そんな分野でも生コンは流通される。

「配合は?」

「固まればいい」

そんな分野に高度な製品知識は必要だろうか?

そもそも「高度」ってなんだ?

僕たちは求められるものを提供することが使命としてある。

求められていないことで高度とか良質とかって論じても意味がない。

「固まればいい」

そんな生コンだってあるはず。



「そんないい加減な生コンは練れません」

残コン再生骨材コンクリートを導入しようとした時、

QMRを務める工場長柳川さんは反対した。

JIXを守る立場として規格も整備されていない、

よく素性のわからないイタリアのメーカーの混和剤で作られた、

造粒された骨材。

そんな得体の知れないものを貯蔵ビンに入れること自体抵抗がある。

不満や憤りをあらわにした。

気持ちはわかる。

守るべきものを守って来た立場からは当然の反応。

「いいからやってください。責任は全部ぼくが取ります」

一方的に言い渡し残コン再生骨材コンクリートの事業を開始した。

もちろん、大歓迎というわけにはいかない。

不承不承。

そうですか、じゃあ、やってやりますよ。やりゃいいんでしょ?

そんな感じだ。



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※四国は徳島からGNNを通じで親しくさせていただいている工場の方の往訪。主な見学テーマとしては残コンスラッジ処理



「来て良かったです」

当たり前のことだけど生コンは地場産業。

90分

1時間半の壁の中で決められた商流に生コンを届ける。

その外で起きていることは直接的には関係ない。

だから自然と情報も入りにくくなってしまう。

今では当たり前になってしまったけど、

90分の外の人、

例えば徳島県の生コン工場の人との交流は考えられない。

ITとはいえタダじゃない。

朝早く起きて飛行機に乗って片田舎の長岡生コンを訪ねる。

もちろん、仕事中。

会社には穴が開く。

誰かがその埋め合わせをする。

負担は大きい。

それでも、90分の外に出る。

そのことで何かが生まれる。



今回は事前に多くの質問を寄せてもらっていた。

とことん隅々まで質問してもらった。

「社員教育をどのように位置付けてますか?」

改めてこの質門の答えを考えていた時に、

最大の教育は、

社内じゃなくて、

ましてや90分の中じゃなく、

その外にいる生コンに真剣な人との交流が一番の教育になる。

椅子に座って誰かの話を一方的に聞かされるんじゃない。

生コンに真剣な人との交流。

命がけの人との交流。

それがそのまま僕たちの血となり肉となる。

その振り返った集積に感謝している。


90分の外に出よう。

そこには僕たち生コン業にとってとても大切なものが転がっている。

僕たちも日頃感じていること。

来てくださった方に同じように思ってもらえること。

このことがとても嬉しい。


生コンでいいこと。


そんな交流の先に社会貢献ができたらこんなに嬉しいことはない。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士