長岡生コンクリート
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2016/03/16

「履歴管理」

トレーサビリティ
結構前に流行った言葉です
食品の履歴管理が問題の発端
私が今食べているこれ、どんなところからきたの?

考えてみれば、知る権利あるはず
ましてや口に入れるものですから、
いい加減なもの入ってたらいやだ
当然です。

口に入るもの=大切
では、衣食住で考えれば、
身に付けるもの
これも、今やほとんどの衣類が履歴管理できている
そして、住む家、
その土台の、生コンクリートの履歴管理はどうか?

ご安心ください。
ちゃんと、どこの材料を混ぜて作っているかは、
表示する義務がありますので、
「わしの住む家の土台の生コンの原材料は何県何市からきている」
をたどれます。

でも、ここで忘れてはならないのは、
生コンは「半製品」であるという事実
自動車製造と建物の建設を比較すると、
自動車の場合、部品は全て完成品がやってきて、
やることといったら、ただ組み立てるだけ。
それに比して、建設現場では、主要部品であるコンクリートは、
どろどろべちゃべちゃの状態で、
徐々に固くなる状態で、
現場で型に流し込まれ、
28日間経過した場合このくらい固くなると思います、
的な制作がなされている。

これって、すごく曖昧な感じしませんか?
いや、実際かなり曖昧です。

運んでる最中にもしかしたら道路渋滞で予定よりも30分以上時間がかかっちゃうかも
照りつける太陽が予想以上で、固まる速度が速くなってしまった
何かの不具合でどろどろべちゃべちゃに異物が混入してしまった

実は、これは全く勘定に入れることができません
「ないもの」として、計画されている
ただ、実際は不測の事態はいっぱいおこる
そして、その不測の事態が起きたことの履歴管理をする手立ては、
JIS規格にはうたわれていません

海外のベンチャーがこれを可能にした
コップの中にある液体をスプーンでかき混ぜる要領で
生コン車の中にある生コンをかき混ぜたときに発生する圧力を計測することで
その日その時その場所で運ばれている生コンの真の姿が
履歴確認されています
現在日本では60台の生コン車が走っています。
あなたの住む家の生コンが運ばれているときの記録
わかったほうがいいに決まっています
今は60台だけど、
いずれは全ての車両に搭載される日が
くるに決まっています

宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士