2018/07/08
「試験室は会社の顔?!|生コンポータル」
生コンポータル運営会社は静岡県伊豆地方に操業する生コン工場。事務所のコンセプトは「試験室は会社の顔」ということで玄関エントランスがすべて試験室(QC)となっている。日々進化する事務所レイアウト。
試験室は会社の顔?!
以前の事務所は壁だらけだった。
ちょっとした連絡や相談をしたいときにも、
どこにその人がいるかを探すのに時間もかかる。
ちょっとした気づきをフィードバックするにも、
何層にも及ぶ壁が物理的に僕たちを遮っていた。
縦型で階層のある組織がそのまま事務所になったかのようで、
玄関エントランスはなんとドライバーさんの控え室。
僕が入職した当時はなんと畳となっていて、
そこにガラの悪い顔(笑)をした屈強な男たちが、
何人も大の字で寝転んでいて、
来客があっても「こんにちは」はおろか、
無言で睨みつけるという有様だった。
そんな経験があったからかもしれない。
会社の顔は試験室。
技術で勝負する会社。
社屋と工場を新設するにあたってほとんど口出しをしなかった僕だけど、
「エントランスは会社の顔だから試験室に」
そこにだけはこだわりを挟んだ。
なにで勝負している会社かを見た目でもきちんと伝えたかった。
※Before 改装前の試験室。ものが雑然と並んでいて使い勝手が良くない
※After 技術の二見さん(1級建築士)の設計でカウンターを設置。これで文字通り「どこでも」仕事場にできる事務所が完成
世間で言うところのフリーアドレスへの拘り
僕の会社には社長の部屋がない。
社長の椅子やデスクすらない。
当然のことだけどオフィスには個人に帰属するものがない。
誰かが会社の中のものに対して「所有」を宣言する習慣はない。
事業所の中のどこで仕事をする判断を主体的にすることに対して、
それを止める誰かの存在はない。
もっといえば、
事業所の中にある形の中で誰かに変えられないものはない。
まるで社会、もっといえば自然のように。
然るべき形に都度変転できるようなあり方。
そんなあり方が事務所レイアウトに寄せた想いだ。
夕方になればデスクの上には一斉にものがなくなる。
翌日はだれがどこに座るか。
あるいは座らないか。
全ては個人の自主性に委ねられる。
そんなフリーアドレスへのこだわり。
試験室も変化し続ける
18年の職業人生で常に感じ続けていること。
自然や社会(本質)が要求していることに、
いちいちの細胞(個人や組織)が都度あり方を変えていく。
それは僕たち生コン工場としたところで同じこと。
カルテルに守られているから。
組合が割り結をするから。
だから、僕たちは生かされている。
そんなことはまやかしだ。
なによりお客様や社会の要請に答えたた製品(生コン)や、
サービス(生コン業としての業態)に努力を惜しまないから。
だから、僕たちは存在を許される。
その社会の入り口である試験室。
製品としてぼくたちが何を求められているかを理解し作り出す場所。
生コンポータルでは「CoーWorkingスペース」を自らに任じています。
競合他社でもユーザも仕入先もありとあらゆる企業や個人と。
一緒に社会を感じながら仕事をできる場所を志向しています。
大勢のご来場を心待ちにしております。
生コンでいいこと。
宮本充也