2018/08/26
「フッコー杉山成明について」
奇妙なご縁というものを人はきっと一つくらいは必ず持っていると思う。なんだかわからないけれど深く長く付き合う人。今日は個人的なそんな人についてフィーチャーしたいと思う。
フッコー https://www.fukko-japan.com/
フッコー杉山成明について
※RUNと騙って葛城山ハイキング道に誘い込んだ。海抜300m付近
一方は塗り壁材老舗メーカーの倅(3代目)。
本社を山梨県甲府市に構え、
東京を中心に商いを展開。
杉山副社長も東京に暮らす。
出会いは15年に遡る。
僕は生コン屋の倅(2代目)。
建築
という共通項はあれど、
塗り壁という衣装材のものづくり企業と生コン工場の接点は本来考えられない。
透水性コンクリート「ドライテック 」のキーバインダー、
F材
の製造は塗り壁材製造業のお家芸「引張強度」に関する技術。
骨材と骨材が「点接着」で連続する構造、
ポーラスコンクリート
に求められる性能は引張強度。
というだけの共通項が15年。
その間にもはっとするような色々な共通項が生まれた。
透水性コンクリートの次に始めた、
打ち放しコンクリート
に関する事業。
これこそ塗り壁材メーカーとは無関係。
かたや、塗る技術。
こちとら、仕上げのない打ち放しコンクリート。
無関係どころか一見ライバル、利益相反。
と思われていたその分野でも、
打ち肌を再生するための材料にハイブリッドまたは無機系塗料の技術で今や欠かせないパートナーシップに発展している。
それだけじゃない。
杉山という苗字は静岡県に多い
そもそも生活文化圏に共通項が多い。
山梨県のかじか沢が起源。
現在の名だたる塗り壁メーカー「東京福幸」「富士川建材」の源流も同じということはあまり知られていない。
一方、長岡生コンの生コンクリートの主要原料の採取場所もかじか沢周辺。
富士川
という共通の自然の恵みを背景に創業したのも符合する。
※新たな共同するテーマ。木製駐車場(ウッドデッキなのに車両の乗り入れができる)。こうした意匠材のスペック提案はフッコーのお家芸であり今後大型案件での普及も期待される
塗り壁メーカーと生コン工場の共同が止まらない。
これは、普通では考えられない。
昨日知ったところによると杉山さんの曾祖父は韮山高校のOBであられ、
それは僕が卒業した静岡県の高校という恐ろしいまでの偶然を共有した。
「絶対に何かあるよね」
サシで飲んでる時に必ずでる話題。
けれど、その「何か」がなんなのかがわからない。
そもそも出会いからしてだれかの紹介とかではない。
とある現場でたまたま出会っただけのこと。
その発展の中で共有が広がり充実してきた。
その出会いも静岡県の山中だった。
透水性コンクリートに始まり、
補修工事、
維持メンテ、
そしてウッドデッキ駐車場。
まだまだ続く共同のフィールド。
その「何か」がなんなのかを知る旅をこれからも共有していくことになる。
宮本充也