2018/09/17
「身近な人に思いを馳せて形を作っていく」
向こう30年を考えたとき今の当たり前は消え去っている。今当たり前の生コン業も跡形もなく消え去っている。未来を予測する上で最も確実と考えられている指標、人口変動。その現実を生コンはどう捉えるか?
未来を予測する上で最も確実と考えられている指標
昨日2018/09/16は三島市長選に立候補を表明している高校の同級生のイベントに参加した。
いつまでも若い若いと思っていても、
同世代が市長選に立候補する年代になっている。
待ったなしで同世代がこれから様々な分野をリードする時代が来る。
誰かが作る未来ではなく自分自身で切り開く。
そんなテーマでとても有意義な事例発表を聞くことができた。
※写真右が三島市長選に立候補を表明した同級生の石井君(愛称"ペッチ")と、左ゲストスピーカーで熱海復活の立役者市来君も高校の同級生。
ここに不気味な人口変動のグラフがある。
※縦軸が平均寿命、横軸が高齢化率。グラふの中には人口を面積とした円が国ごと(アメリカ、韓国、中国ほか)に配置されている。2018年(今)から30年後の2048年に向けた推定推移の動画
まさにぶっちぎりの一位独走。
世界が経験したことのない超高齢化社会。
最終的にはひとりの高齢者をひとりの成人が養う。
そんな時代が到来する。
いくつかある変動する指標の中、
人口推移だけはかなり確証のある現実を僕たちに示す。
その30年先の未来を見据えて今のままのやり方が通用すると本気で思ってる?
拡大再生産から0成長時代へ
経済成長の申し子である生コン産業。
人口爆発、経済成長を支える。
営みの拡大は橋やビルなどの社会インフラを必要とする。
必要不可欠なインフラ資材(※生コンは水の次に流通する材料と言われています)。
2008年人口ピークを迎え、
現実、目に見えて人が減っていく世界を僕たちは体感している。
日々を平穏に暮らしていくために僕たち生コンはどう変化していく必要があるのか?
人と人とが結びつく場所を作る
8年前には閑古鳥が泣いていた熱海銀座に変化が起きている。
※市来君が7年前に「熱海銀座の復興」を主張していた当時ほとんどの人たちの反応は冷めていたそうだ。
※志は高く、一歩めは低く。行政の補助金に頼ることない民間の活力という種火は消えたかのように見えていた炭を再燃させた
地元の熱を上げていこう。
最初は観光客を呼び込もうなんて考えていなかったという。
熱量が上がるに従って共感する多くの分野の多くの才能が集うようになる。
その場事態が魅力を放ち結果的に多くの人たちが吸い込まれるように集まって来る。
奇跡
と呼ばれた熱海の復活はこのように遂げられた。
行政に頼らない、独立自尊の経済モデル。
どうしても生コンは発注期間(行政)の方ばかりを見てしまいがち。
中には山河が暴れてくれることで仕事が増えることを願う向きもある。
口を開けて待っていればおかみが餌を口に運んでくれた。
日本のモデルは生コンほどではないにしても多かれ少なかれ近い変遷をたどってきたのではないか。
権力者や政治家におもねる。
利益誘導。
仕事量確保。
部分最適。
環境破壊なんか知ったこっちゃない。
今日と明日の飯が重要。
そんなあり方に違和感を覚えている僕たちの世代が今動き始めている。
市来君の言葉の中にこんな一節があった。
街を作るというのはそんな大げさなものじゃなく、例えば移住してきたカップルや夫婦の子供達がそろそろ就学児童になる年齢を迎える。どのように働くと子育てを両立できるかを場所にいるみんなで考えて行動に移す。身近な人に思いを馳せて形を作っていく。
業界や産業の変革というとなんだか大げさなことに思えるかもしれない。
生コン産業の変革。
でも、実はそうではなくて、
これまでのあり方に違和感を感じる僕たち同世代が、
その違和感と逃げず向き合って行動を起こすこと。
それが、結果的に産業の変革をもたらすんじゃないだろうか。
第一線でまちづくりをリードする友人の体験談を聞いていて思ったこと。
僕たちが信じることと生コン産業のあるべきこと。
身近に起きている全てのことに無感動にならず。
向き合って連携して少しずつ変えていきたい。
生コンでいいこと。
宮本充也