2018/11/05
「モノを届けるために必要なコト|長岡さくら工場」
「自分がいるその場所をどんな場所にしたい?」生コンポータル(長岡さくら工場)月初めの朝礼は関係者全員一同に揃って報連相を行なう。僕たちは「生コン製造」という「ものづくり」の担い手。その、モノを届けるために必要なコト。
モノを届けるために必要なコト
※毎月始め月曜日は長岡生コンクリートと野村マテリアルプロダクツ伊豆さくら生コン関係者が全員集まる定例朝礼(喋っているのは宮本)。撮影は野村勝也さん(野村マプロ代表取締役)
※朝礼では喋る人だけが前に立ちそれ以外の人たちは誰でも列に並び話を聞く。
※いろんな週末があって、いろんな週初めがある。それぞれに少しでも笑顔が増える事業所が理想だ。
モノを手に入れて僕たちはどうなる?
※知人の革細工職人が「丹精を込めて」作ったモノとしてのスマホケース。
個人的な話だが、例えば一昨日手元に届いたスマホケースというモノ。
届くまでにはきっと僕のリクエストをいろんな角度から吟味して、
それに作り手の想いやこだわりを加味して、
結果としてスマホケースという「形」ができあがる。
そして、ぼくの手元に届く。
そのスマホケースを僕は繰り返し繰り返しニヤニヤしながら開けたり閉じたりしている。
そのモノを手に入れたことで僕は喜びを感じている。
※アーティスト(人)の手により作られた杉板打ち放しブロック塀。
一人の作家の手により出来上がったブロック塀打ち放しの門柱(展示用)。
この美をみて多くの人がはっと驚いたり、
足を止めてその美しい線形と肌に感動する。
これも、モノを得た時に人が見せる反応。
モノとそしてそれが作られるまでのプロセス。
その結果「形」が人の心を動かす。
モノとは無味乾燥単に消費されるためだけのものじゃなく、
人が人を想うことが結果的に形になって手にするまたは得た人を幸せにする。
それが、本質のはずだ。
そして、生コンというモノは?
生コンも流動性はあるけど、モノ。
それが顧客に届くまでに多くの人を介在することになる。
生コンも例外ではない。
手にした人に喜んでもらえるように願って作られるモノ。
・水引きが悪化しやすい冬に少しでも早く固まり仕上げが早い生コン。
・予定が入りづらい時期に少しでも融通が効き届けられる生コン。
・高流動であることで作業員の人たちの負担が軽減される生コン。
いろんな生コンも、
セメント、砂利・砂、水をただ練り混ぜただけの「モノ」という形ではなく、
人を喜ばせる本質を備えているべき。
同じく、人が人を想うことが形になっただけのモノ。
それでは、僕たち自身が人(市場や顧客)のことをどう想っているか。
突き詰めれば、最も大切な問いかけは僕たち自身の気持ちにあるといってもいい。
人が人を思いやれる場所が作る「生コン」
生コンという想いをお届けする事業所として。
長岡さくら工場という場所がどんな場所であるべきか?
「自分がいるその場所をどんな場所にしたい?」
それは、誰かが一方的に押し付けるものじゃない。
その場所にいる人一人一人が人を思いやることのできる環境。
チャンスや問題に対して、
自分ごととして向き合えるような場所。
自らが変えていくことのできる場所。
困っている人がいたら手を差し伸べる。
いいことがあった人には心から共感して一緒に喜ぶ。
そんな当たり前が当たり前にある事業所でできた「生コン」は、
きっと多くの人たちに喜びを届けられるモノであるはず。
その環境を整備することはこの僕の仕事のうちの大切な一つであるはず。
今、製造している、配車を組んでいる、運んでいる、試験している、管理している、その「生コン」は人に喜びを届けている。
当たり前のことを喋りながら感じた朝礼だった。
そう、僕たちは生コンでいいことを日々出荷している。
長岡さくら工場の週初めの1日に思ったコト。
宮本充也