2018/12/03
「組織が組織である理由|長岡さくら工場朝礼」
いよいよ始まる師走(しわす)最初の朝礼はパートナー野村マテリアルプロダクツのみなさんと合同。「なんで、組織なのか?」。一人で悩まないでほしい。ストレスを一人で抱えないでほしい。組織が組織である理由。
ストレスを一人で抱えないで欲しい
写真をうっかり撮り忘れこちらは先月(11月度)の朝礼の様子
垣根なくみんなが協力し合う工場の雰囲気が好きだ。
怒りは傷ついていることの証拠。
そりゃ、人間だから「いらっ」とすることくらいあるだろう。
怒り。
なんだ、こいつ。
それは大抵だれか他人に大して向けられるものだろう。
エルニーニョ現象とか地球温暖化とか。
日頃からそんなことばかりに怒り心頭している人は少ないはず。
やっぱ、身近なお客さんだったり同僚だったり近所の人だったり。
あらゆる、身近な人に対して向けられる気持ち、怒り。
その怒りとはだれが感じているかといえば、自分。
その理由をとことん煎じ詰めればその怒りとは「自分が傷つけられた」「不当に扱われた」という悲しみに端を発していることが多い。
悲しい。
弱い自分を見せたくない。
だから、「怒り」という防衛の表現となってたち現れる。
その怒りをそのまま相手にぶつけてしまえばそれは衝突になる。
その衝突を避けたいから、黙る。
我慢する。
言わない。
一人で抱え込む。
組織が組織である理由。
組織だけじゃなく社会全般に言えることだ。
なんで身近な人がいるのか?
それは、自分が感じている、恐れている、「悲しい」を共有してもらうため。
お客さんにこんな酷いことを言われた。
同僚の心無い一言にひどく心が傷ついた。
プライベートで抱えているいざこざでとても仕事に手がつかない。
僕にでもあるあらゆる悩み。
不安。
社会や組織の中ではそうした「不安」をさもなかったことのように振る舞うことが求められているように思える時もある。
ただ、それって不自然な在り方だ。
なんで、同僚、仲間、担当者がいるのか?
それは、そんな不安を共有してもらい、解決に協力しあうため。
だから、一人で抱え込まないで欲しい。
お客さんに感する不安であれば、営業担当。
同僚間なら、信頼できる同僚または労務士などプロへの相談。
プライベートでのいざこざなら、顧問弁護士への無料相談。
いろんな手立てがある。
それが、組織が組織である理由だ。
個人の力はやっぱり限界がある。
けど、仲間同士手を携えれば、その総和以上の価値が生まれる。
だから、組織単位で人は動くのだ。
12月最初の朝礼。
休み明けの月曜日。
僕は休みをランニングや温泉などとても有意義に過ごすことができた。
僕だって人間だ。
ストレスを抱えることもある。
けど、気持ちよくそれを解消しよう。
怒りとして誰かにぶつける。
そうなるとかえってお互いに傷つけ合うことになる。
「悲しみ」として共感してもらう。
そうすると、助け合いが生まれる。
僕も一人の人間として。
悲しみや不安については仲間たちに相談しようと思う。
だから、仲間たちみんなも、そんな風に恐れず共感しあって欲しいと願っている。
朝礼の後、隔てなく協力し合う仲間たちを見ていて思っていたのは概ねそんなことだった。
宮本充也