2019/01/10
「【ペアワーク制度】誰がどんな思いでどのような仕事をしているのか」
試験的に運用がスタートした【ペアワーク制度】とはなにか? それは、風通しのいいガラス張りの職場環境。誰がどんな思いでどのような仕事をしているのかを知る。1週間ごと総当たりで全ての職員とペアを組む。
【ペアワーク制度】誰がどんな思いでどのような仕事をしているのかを知る
今週のペアワーク名簿。まずはこのメンバーで試験運用。1週間ずつ総当たりでも15週間(4ヶ月程度)かかる。
普段経理事務を中心に勤務している宮本育代(愚姉)は若手試験室職員の幸野さんとペア。現場にでて代行試験をすることって実は結構新鮮な経験。
試験作業だけじゃない。後始末や準備なんかも経験する。もちろんその逆もしかりで幸野さんは経理事務がどのように行われているかも経験できる。
表面的な目に見えるものだけじゃ本当のことを理解できない。
組織には組織図に示しきれないきめの細かい役割が無数にある。
それら役割は職務記述書には表現しきれないほど細かく個人それぞれに暗黙のうちに分散されていく。
それら全てを書類で規程することはできない。
生きた個人の情熱に委ねられていく。
また、組織は規程で語れるほど固定的ではない。
有機体・生命体である人々とともに流動的に変化していくもの。
だから、それらを書類上の肩書きで捕まえておくことなんてできない。
日頃担当している。
あるいは、役割・肩書きとしている業務に縛られることってないだろうか?
ついついその部門の仕事に近視眼的になり、
仕事を超えた生身の人間としてのコミュニケーションがおろそかになる。
「あの人は〜〜担当」
そんな型にはまった見方で組織内の他人を認識する。
実際どんな仕事をしているか。
理屈ではわかっていても、
実際のところ。
どんな想いでどんな仕事や役割をその人が担っているか。
わかっているようでわからない。
自然なジョブローテーションの効果も期待したい。
そうはいっても中小(零細)企業。
理屈では「ジョブローテーション大切」わかっていても、
実際に制度化して時間と手間をかけて手取り足取り誰かスキルの長じた人が先生になって、若手など誰かに業務を教える。
結構至難。
そこで試験的に導入されたのが、【ペアワーク制度】。
みんな、先生。
みんな、生徒。
わざわざ無理くり時間を捻出するようなことはしない。
「この1週間は〜〜さんとペア」
という程度の認識で構わない。
自分の仕事が目一杯の時に無理して教える(教えられる)必要もない。
ただ、その1週間だけは、
「ペアになったその人がどんな仕事をしているかできるだけ理解するようにする」
「ペアになったその人に自分がどんな仕事をどんな思いでしているか伝えるようにする」
ペアワークという意識を互いに持つだけで構わない。
そんな制度がスタートした。
互いに役割を全うする組織の部品同士ではなく、生身の人間として。
当たり前のことだけど。
組織に集う一人一人には都合がある。
感情がある。
想いがある。
そのことに理解を深めようとして日々仕事できてるだろうか。
ともに働いている人に共感を寄せようと努力してるだろうか。
まだ始まったばかりの制度。
制度といっても厳格なルールはない。
ただ、1週間ペアを組もう。
細かな具体的な運用はそれぞれのペアに委ねられる。
意識の枠組みでしかない。
けれど、その先にある目的は生身の人間の集団として。
自分たちの思いを大切に。
その上で組織として付加価値の生産をしていきたい。
そんな目的。
2019年から始まった。
すでに組織の中にこれまでにみることのできなかった交流が見られるようになった。
生身の人間として「生コンでいいこと」をお届けしていきたい。
生コンでいいこと。
宮本充也