2019/05/02
【富山】生コン屋さんから届くジェットコンクリート
ひょんなアイディアから始まったこのプロジェクトは実行力のあづまコンクリートの力で連休ど真ん中に試験練りが行われていた。生コン屋さんから普通にジェットコンが届く時代。そのことで広がる無限の建設の可能性。
https://www.nr-mix.co.jp/new_nama/blog/post_118.html
ジェットコン(3時間で24N以上)が 生コン工場から普通に届いたら。
ベースコンの試験練り。スランプ6cmエアー4.0%
セッター添加後の性状。現場でm3あたり165kg(C×0.5%)を投入する想定。
あづまコンクリート工業墨田氏曰く「ジェットコン供給そのものは楽勝」
生コン屋さんのジェットコン。
墨田氏曰く、可使時間は30分、作業可能時間としては25分程度が見込まれるそうだ。
試験結果は以下の通り。
2時間:断熱養生31.1 空中養生30.9
3時間:断熱養生35.1 空中養生36.3
4時間:断熱養生36.7 空中養生38.2
「全く問題なく現場でも再現できるでしょう」
これが、墨田さんの見解だ。
唯一の問題はいかにして残コンを可使時間内に処分するか。
さらに実験されたのは、高分子・急結材(MAPEI製)のジェットコンへの適応。
最も危ぶまれるのは、可使時間内にジェットコンが使われずドラム内に残留してしまうケース。
最悪の自体はドラムの中で強度発現してしまうこと。
それを忌避するための実験が追加で行われた。
可使時間ぎりぎり30分超で添加された高分子・急結材の作用でミキサ内部で砂礫状に改質され排出されるジェットコンクリートの様子。
以下は墨田氏のコメント。
今までの速硬コンクリートは、強度がジェットコンぐらい出せるのに、廃棄処分までの時間を考慮して、出せなかったのが現状ですが、高分子・急結材があれば簡単に出せると思います!
あらゆる人、技術が統合されていく時代。
理屈ではできていた生コン屋さんのジェットコン。
でも、現実として廃棄処分までの時間が阻害要因となっていた。
そこに、残コンで生成されていた技術を用いる。
瞬時に水和反応を安全な形で強制終了させることができる。
つまり、ドラムの中で固化するという最悪の事態を忌避することができる。
統合された技術や人が、不可能を可能なものにした。
次は、実機試験。
生コン工場から当たり前に届くジェットコン。
待たされることもない。
最寄りの生コン屋さんから届く。
そして、従来よりも安価。
そんな時代の到来が目前まで来ている。
生コンでいいこと。
宮本充也