2019/05/04
【宮崎】「俺たちは単なる運転手ではない!」生コン運搬技能士制度について
宮崎県工業組合が運用する生コン運搬技能士制度(https://www.namakon.com/?page_id=707)とは、特殊工業製品(半製品)生コンを運ぶために求められる資質を備えた運転技能者に付与される資格。「ただ単に運んでます、中身についてはわかりません」が通用しない時代に大切なこと。
「俺たちは単なる運転手ではない!」
宮崎県生コン工業組合が運用する制度、生コン運搬技能士制度。
生コンの基本は、「練って運ぶ」。
かく言う僕だって入社1年はみっちり生コンを運んでいた。
みかん農園の狭い急坂はひやひやものだ。
ついついクラッチを踏んでしまう。
「安易に半クラすな!」
助手席で先生役の先輩からばしばし左足を叩かれたものだ。
怖いもんは怖い。
もちろん、運転の技能に関してだけじゃない。
中身の生コンについても現場で矢面に立たされるのは運転者だ。
スランプが規定通りにおさまっているか目利きできるか。
あと何m3ドラムの中にある?
次の注文のために必要な目利き。
そして、現場の状況(とりは何か)をプラントに連絡する。
どのくらい時間がかかりそうか。
お客様に気持ちよく生コンを使っていただけるような態度。
明るい挨拶、現場でのサービス。
汚したら掃除をして帰る。
笑顔。
マナー。
運んでるもんがなんなのかわかりません。
単なる運転者ですから。
そんな人が運ぶ生コンを買いたいだろうか。
スランプ当てクイズ。
長岡さくら工場でも定期的に朝礼の時間を利用してイベントを行ってる。
スランプと空気量を目利きする。
ぴったり賞にはクオカード5,000円みたいな。
生コンは特殊工業製品だ。
誰だって運べるもんじゃない。
時間の経過で性状が変化する。
混和剤や気候その他の影響で想定外の変化も起こりうる。
その時に頼りになるのは現場を預かる技能者の技能。
経験。
知恵。
プライド。
そんな運転者のあり方を体系化し、資格として運用する仕組み。
見習いたいものだ。
そんなプロに運ばれる生コンも。
生コンでいいこと。
宮本充也