2019/07/20
「コンクリート現場試験技能者認定制度」筆記試験、直前総復習・後編
試験室各位
2019年7月21日(日)
「静岡県コンクリート技術センター」@浜松にて、コンクリート現場試験技能者の筆記試験が行われる。
講習と実技試験が行われたのが、5月11日、12日。
あれから2ヵ月...
内容を忘れてしまった人のために、ポイントを絞って紹介する。
(ここだけはやっておいてください、と先生が言っていた所だけを抜粋)
後編は、「現場試験の詳細」から
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【レディーミクストコンクリート品質管理試験】
→4つの試験項目がある
・強度
・スランプ(スランプフロー)
・空気量
・塩化物含有量
「圧縮強度」N/mm2
通常、28日材齢で管理
1回の試験結果は呼び強度の85%以上
3回の試験結果の平均は呼び強度以上
「スランプ・スランプフロー」cm
SL8~18 → ±2.5
SL5、SL6.5、SL21 → ±1.5
SL2.5 → ±1
(呼び強度27以上で、高性能AE減水剤使用 → ±2)
SLフロー50 → ±7.5
SLフロー60 → ±10
「空気量」%
4.5±1.5
軽量コン 5.0±1.5
「塩化物含有量」㎏/m3
0.30以下(購入者の承認で0.60以下も可)
→塩化物量測定器:カンタブ(公的機関の評価を受けたものを使う)
→塩化物イオン濃度と単位水量の積で求める。
試験頻度は150m3に1回、高強度コンクリートは100m3に1回
1回の試験結果は、1台から採取した3個の供試体の平均値で表す。
スランプ(フロー)、空気量試験は、新しく試料を採取して、1回に限り再試験できる。
試料採取は20ℓ以上(必要量より5ℓ以上多く取る)
【試験方法】
・スランプコーンを水平な平板上に設置。(内面と平板上は湿布でふいておく)
・試料はほぼ等しい量を3層に分けて詰める。各層、突き棒でならし、25回一様に突く。
・スランプコーン上面をならした後、静かに鉛直に引き上げ、中央部の下がりを0.5㎝単位で測定する。
→くずれたり、不均衡になった場合は、別の試料で再試験する。
・詰め始めてから、引き上げ終了まで3分以内に行う。
「スランプフロー試験」
・平板は、水密性・剛性を持つ鋼製のもので、3.0㎜厚以上、0.8m×0.8m以上
(500㎜フロー到達時間用に、Φ200・Φ500の同心円を描いておく)
・ノギス・メジャーは、1㎜まで読めるものを使用
・高強度・高流動コンクリートは、スランプコーンへ突き固めや振動を与えない1層詰めか、3層に分け5回ずつ突く。
・測定は、動きが止まってから、広がりの最大直径と、その直行する直径を1㎜単位で測る。(スランプ測定の際は0.5㎜単位)
→両直径の差が、50㎜以上の時は、別試料で再試験
・スランプフローの結果は、5mmまたは0.5㎝単位に丸める。
「空気量試験」
・空気量は、ワーカビリティや強度、耐久性に影響を及ぼす。
・エントラップトエア(巻き込みエア:おおよそ2%)とエントレインドエア(AE剤で連行)の他に、骨材中の空隙も影響を及ぼすことがある(その補正が骨材修正係数)
・骨材40㎜以下の試験に適用(人口軽量骨材には不適)
・容器の容積は、5?以上のもの(無注水法では7?以上)
・測定器のキャリブレーションは3種類ある。
→「容器」「初圧力の決定」「空気量の目盛」
・容器のフタを取り付ける際には、バルブを開けておく。
・測定終了後は、フタを外す前に注水口・排気口を開いて圧力を緩める。
「温度測定方法」
・容器は、内径(一辺)14㎝以上かつ容量が2ℓ以上のもの。
(試料は2ℓ以上採取する)
・採取から読み取りまでは5分以内(ガラス棒温度計は2分、バイメタル温度計は3分必要)
・1℃単位で表示する。
【供試体】
・直径の2倍の高さをもつ円柱形とする
・直径は粗骨材の最大寸法の3倍以上かつ100㎜以上(標準的に、100㎜・125㎜・150㎜)
・2層以上、ほぼ等しく詰める(各層は160㎜を超えない)
・各層、1000㎜2に1回の割合で突き、下の層まで届くようにする(材料分離の恐れがある場合は突き数を減らす)
→Φ100㎜の面積は7854㎜2→8回突く。
・寸法の許容差は、直径で0.5%以内、高さで5%以内、平面度は、0.05%以内、載荷面の角度は90±0.5°
・型枠の取外しは、16時間以上3日間以内とする。
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残り時間わずかです。
総復習に励みましょう!
NR試験室 二見 武馬