2019/07/31
【続・エッチになる】と
早強セメント(H)を使うことによって、
・管理材齢が7日になる
・養生期間が短縮できる
・型枠だって早く外せる、などなど。
工程にとってはいいこと尽くめとなる。
では、何が普通セメントと違うのか、というと...
「比表面積・粉末度が高く、エーライトの構成比が多め」
といったメカニズムは置いておいて、一番の違いは「価格」
これにより、単価がまったく変わってくる。
生コン単価というのは、基本的には組合内で決められている。
そのベースとなる単価に、早強セメントを使った分、割増料金が乗っかってくる。
そこで、これ。
静岡県東部生コン組合の単価表によると、1m3あたり
・呼び強度 21以下の場合、+¥1200
・呼び強度 24~27の場合、+¥1600
・呼び強度 30~33の場合、+¥1800
の割り増し料金となる。
例えば、ベース価格が¥15.000/m3だとすると、呼び強度21で、¥16.200
具体的な数量でいうと、20m3の打設を早強セメントに代えた場合、+2万4千円、50m3だと+6万円、100m3だと+12万円の割り増しとなる。
この設定価格、高い or 高くない?
・生コン単価を上げてでも工期を死守するのか。
・天気を理由に遅延の交渉をするのか。
・工期にあらかじめ余裕をみておくのか、etc.
さて、現場の担当者には、選択肢がいったいいくつあるのでしょう?
NR試験室 二見