長岡生コンクリート
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2019/08/09

【それはうちには関係ないことだよね】

生コン車の遅延。

あまり好ましいことではない。

某ゼネコン現場での打設。
構内には鉄板が敷き詰められ、環境温度42℃

IMG_7742.jpg

3週間ぶりに再入場したこの現場。
打設数量100m3弱。

午後から打設開始で、18時までに終了するのが条件。
警察署からの通行許可証も18時までとなっている。

その日プラントでは、午前中の現場が滞ったために、午後の車両に影響が及んでいた。
実際問題、現場で代行試験をしていても、生コン車がなかなか来ない。

こんな時、現場試験員は非常に居心地が悪い、
しかもこの現場での代行試験は全部で6回。ほぼ張り付き状態。

生コン車が遅れると、現場の職長が叫びだす。

「うおらぁ、生コン屋ぁ!」
「来ねえじゃねえか!!」
「切らすんじゃねぇよ!!!」

供給側の人間としては平謝りである。
その状況を耳にした、現場監督の工事長がつかつかと歩み寄ってくる。

「生コンが途切れてるようだけど、どうなっちゃってるの?」
「すいません。午前中の打設が長引いて、こちらへと向かえてません」

「それはうちには関係ないことだよね。どうすんの?」
「言い訳をしている訳ではなく、状況を説明しています」

「もしこれで残業代とかが発生したら、その遅れた業者が払ってくれるの?」
「炎天下で生コン待ってて熱中症で倒れたらどうしてくれる?」
「生コンのせいになっちゃうよ!」

「すいません。できるだけ、車を回して供給できるように努めます」
試験室としては、それしか言いようがない...

結論からいうと、打設は17:45にどうにか終了。
ギリギリ間に合わせることができました。

若手の現場監督が一言。
「この間の打設なんか、20時までかかったこともありますから」
「俺は、"生コン来ねぇ、なんて言わないよ」
「今日も暑かったですねぇ」

同じ状況にいても、発する言葉しだいで人間性が現れる。
年齢が高ければ高いほど、その印象は反比例する。


若手と工事長。
その姿勢の違いから得られた教訓。

年を重ねたら重ねるほど、使う言葉には気を付けよう。
いい歳して罵声を上げているのはみっともない。


そんな貴重な気付きを得られることができました!
無事に現場を終わらせることができたのが何より。

NR試験室 二見

IMG_7743.jpg

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士