2016/04/22
「アントピラミッド」蟻の生コンの群れ
日本経済に対して悲観的な見方をしたくない。
そうした見方は、当事者意識を放棄しているからだと思うからだ。
確かに、
・経済縮小
・人口縮小
・世界最高速での高齢化
などなど、データは非常に暗澹たるものだが、
されど、日本は素晴らしい国だと思っているし、
それを実践するのは、どこかの誰かでもなくましてや国家でもなく、
僕たちだ
すこし小さめのサイズに落とすとして、
生コン産業
の未来もやはり長期的な見通しは暗い
・人口成長
・経済成長
を前提としていた、大資本主導の組合モデルはもはや限界を見ている。
これは悪口ではなく、事実であり、その制度設計はミニマムチェンジではついてかず、
抜本的な見直しを考えなくてはならないと僕は思う。
先人に対しての悪口ではなく、
僕たちが実際にやらなければならないと切実に思っている。
それでは、どのようなやり方があるのか。
・経済縮小
・人口縮小
は生コン市場の全国的な縮小をもたらす。
2020以降その下り坂は世界が経験をしたことのない急峻なものとなるだろう。
暢気に構えていたら、そのスピード感についていけるどころか、
即死
かもしれない。
生コン産業の主な担い手は
専業
と呼ばれる、地域に身を置く中小零細企業だ。
3400工場の大半がそうした脆弱な存在であり、
大資本を象とするならば、さながら僕たち専業者は
蟻
これまで蟻たちは地方でそれなりに上から降ってくる蜜をエンジョイすることができたが、
これからはその蜜は限りなく絞られ、たまに落ちてくる1滴を、
・奪い合う
・分け合う
ことになるだろう。
アントピラミッドという考え方はないだろうか。
例えば軍隊蟻のように、連携をする。
・奪い合う
・分け合う
という2つだけのパラダイムではなく、
新しい経済モデルを作るという考え方で、
中小零細企業が一つのシステムを構築し、
既存大資本と対等な形で「より良い日本」を模索し、
世界が誰も経験したことのないような素晴らしい高齢化社会を実現する。
そんな理想郷みたいなお話しだ。
かっこつけるわけじゃなく、
生きている時間できるだけワクワクしていた人が僕は結局幸せだと思う。
僕は妄想癖かもしれないけれど、
アントピラミッド
みたいな発想で日本に理想郷をもたらしたいと考えていて、
それが実現の方向に少しでも傾くならばと、
毎日努力しているつもりです。
GNN元気な生コンネットワークは5年で100社程度の連携になりました。
10年前は生コン業界で誰にも知られていなかったけど、
最近では良くも悪くも知られるようになっています。
某団体のトップからは某メディアに対して「GNN関係の記事を書くな」と圧力が入るくらい(笑)
僕はこれは素晴らしいことだと思っています。
そして、オール日本の仲間同士、よりよい日本・よりよい生コン業を目指して、
連携することが今求められて居ることだと信じ切っています。
宮本充也