2019/09/20
【試験室が最も整理される日】
試験室はいつも整理されています。
とはいえ、その中でも最高に整えられるのがこの一日。
「品質管理監査工場立入監査」
全国で「〇適マーク」の使用を承認されている生コン工場では、毎年一回、この立ち入り監査が実施されている。
監査内容は全国共通。それらは細かく規定されており(約130項目)、準拠しているかを A~Cの評価で振り分ける。
ゼンナマによると、昨年度の監査実施工場数 2519に対して、基準に適合していたのは 2506工場。
不適合工場は毎年必ず発生している。
監査当日。
する方も、される方もどんな気持ちでやり取りをするのだろう...
さて、試験室で日々作成される、膨大な資料。
それらは手書きメモ、FAX紙、メール印刷などが元データとなり作られていく。
・配合計画書
・細骨材表面水率
・工程管理、製品管理、etc.
そのほとんどは、この日のために揃えられているといっても過言ではない。
さながら受験生が、試験当日に万全の態勢で望むのと似ている。
一夜漬けではどうにもならないくらいの量。
前日は、総復習・おさらいするくらいの心積もりが理想です。
そうして迎えた監査実施日。
試験室総出で対応したいところだが...
・LSSの出荷→遅延剤の添加
・DRTの出荷→F材及び遅延剤の添加
・強度試験の立ち合い、材料承認の依頼などなど、監査中、中座の機会が絶えることはない。
いいことなのか、悪いことなのか、試験室の作業量は尽きることがない。
物理的な処理量と、処理能力がバランスしていないのも全国共通な生コン事情ではあるまいか。
ひと通りの監査を終えると、結果はその場で発表される。
皆の協力のおかげで、無事に「適合」と判定されました!
監査直後の試験室は、とても整理された状態になっている。
そうして翌日からは再び、書類の山が積もり始めるのであった。
NR試験室 二見