2019/09/27
「その家も、庭も、橋も、道路も、現場が作っています」現場第一主義について

建設だけは「ものがポンと届く」というわけにはいかない。物流だけじゃない。「施工が伴う」建設ならではの生コンはただ届くだけじゃない。たとえ0.5m3だって現場に必ず人が伺う。生コン屋さんの現場第一主義の実践(絵理子さん報告)。
現場第一主義で届けられる生コンの舞台裏
生コンの注文が入った現場。生コンポータル(長岡さくら工場)ではたとえ0.5m3といった最小ロットだったとしても「必ず」職員が伺うようにしている。
現代風のツールを活用して現場位置は全職員に共有される。
搬入路は果たして注文された車両で通れるのか。一方通行や進入禁止になっていないか。運転経験もある絵理子さんの鋭い調査が毎度入り、それはすぐに全職員に共有される。
完成品じゃない半製品が生コンの特徴。
現代は便利になった。
「ワンクリックでポンと届く」
・アマゾン
・楽天
・モノタロウ
あらゆる「もの」はワンクリックでポンと届く。
それはヤマトを始め物流網の整備によるところが大きい。
現在大手ECと連携して進めている「インターネットで生コンが届く」プロジェクト。
この成否の鍵となるもの。
それも、現場第一主義。
現場調査だ。
生コンポータル(長岡さくら工場)では50年以上「現場第一主義」を掲げている。
たとえ0.5m3でも必ず職員が事前に現場を訪ねる。
なるべく顔の見える関係性を構築したい。
それは、生コンが完成品ではなく半製品だからという理由だ。
生コンはそれ自体で完結ではない。
建設現場一般に届けられるあらゆるものは、届くだけで完結しない。
現場で成形される。
組み立てられる。
組み合わされる。
そうした「施工を伴う」ことでようやく完成品となる。
インターネットで橋ができる時代。
道路ができる時代。
家ができる時代。
おそらくやってくるだろう。
何しろ、インターネットで庭が届く時代はすでに到来しているのだから。
(エクスショップ:https://www.ex-shop.net/)
(庭コン:https://www.nr-mix.co.jp/niwakon/)
それでも、どんな時代になっても、変わらず大切なこと。
それは、人が現場に伺って人と結びつくこと。
現場を大切にするということ。
今日も日本中の建設現場では人と人とが繋がって形が出来上がっている。
生コンこそ永遠に現場第一主義だ。
宮本充也