2019/10/04
【スルメを見てイカがわかるか!・土間コンを見てスラブかわかるか?】
「土間コンとスラブって違うんですか?」
同僚からの素朴な疑問。
「違うねぇ。それらは違うので使い分けた方がいいよ」
でもどう違うのかを説明しろといわれると、ちょっとした説明を要する。
簡単にいうと、<構造体かそうでないか>の違い。
「土間コン」は地面の上に砕石や転圧で処理した上に打たれるコンクリート。
土間コンだと、地盤沈下などが起こるとひび割れるなど、影響が大きい。
「スラブ」の場合構造体だから、それ単体で自立できる。
なので「2Fスラブ」「屋根スラブ」など、空中に架構されるものをいう。
「でも<1Fスラブ>とか、<土間スラブ>とか言いません?」
呑み込みが早いので、追加の質問がすぐに湧いてくる。
「<1Fスラブ>はよく聞くけど、<土間スラブ>はあんまり聞かないかな」
「地盤が弱かったり、地下空間がある建物なら<1Fスラブ>もあるよね」
「<土間スラブ>はたぶん造語...かな」
と解説を付け加える。
ただ、打設後のコンクリートを見ただけじゃその違いは分からない。
それが土間コンなのか、スラブコンなのか、見た目だけでの判断は難しい。
打設前だと、配筋も厚みもまったく異なるので分かるはず。
「スルメを見てイカがわかるか!」「土間コンを見てスラブかわかるか!」
同僚も納得してくれたようです。
ただ、この違いを認識するだけで、もう素人ではないことは明白。
専門用語を使い分けることによって、また一歩プロの領域へと近づきました!
NR試験室 二見