長岡生コンクリート
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2019/10/05

【商売は粉もの屋に学べ!粉もの屋も粉もの屋に学べ】

【商売は粉もの屋に学べ!粉もの屋も粉もの屋に学べ】

10/1から始まったもの。

消費税率の改定と、軽減税率の話ではない。

生コン工場では、9/30まで修正標準配合
 →いわゆる夏季配合

10/1からは、標準配合へと戻します。
 →ちなみにこの夏季配合は、6/1~9/30までの4か月間適用されています。

ではこの両配合、具体的に何が違うのか...?
・セメント量?
・水量?
・細骨材率? etc.

IMG_8338.jpg


さて、パン作りが好きな人に聞いた話。
「夏と冬では気温が違うけれど、作り方に変化はないの?」

<よくぞ聞いてくれました!>
という顔で熱く語ってもらいました。

簡単にいうと、
<イーストの量><水温>などを変えることで、発酵時間を調整するのだそうです。

暑い時期にはイーストによる発酵も速いので、使用量は減らす。
逆に冬は、発酵時間を見こしてイーストを増やし、水温も上げるとのこと。

なるほど、言われてみるとそれが論理だ。
同じ粉モノ屋として、学ぶことも多い。


という訳で、生コンの話に戻すと。
標準配合と、夏季配合の違い。

一言でいうと、
<混和材の種類と添加率>

暑中は、セメントの水和反応をなるべく抑えるために<遅延形>を使う。
また、それだけでは効果も少ないので添加率もアップさせる。

それが修正標準配合の正体。
実際に、見比べてみると、

recipes.jpg

「AE減水剤標準型」 →「AE減水剤遅延形」
「0.9%(2.67)」 →「1.2%(3.56)」と変えてあり、その他の設定値に変化はない。

ただ実際問題、気候は10/1を境にきっぱり変わるわけでもない...
 神無月 いまだに真夏日 記録する

事実、現場でのスランプロスも激しい!
生コン製造にも要注意なのが、この配合の切り替わり時期です。

「ちなみに、パン作りの世界では<ベーカーずパーセント>という目安があってね」
「小麦粉100に対して、他の材料の割合がうんぬんかんぬん」
「これを使うと、レシピの計量が...」

というのは、また別のお話。

NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士