2019/10/11
【五輪ロス 造る前から 壊す不安】
「伊豆ベロドローム」
東京オリンピック自転車競技に使われる会場。
伊豆・静岡にいながらもこの特需にあずかれるのは好運。
現在、急ピッチで進められているのが「仮設オーバーレイ工事」
「仮設オーバーレイ工事」というのは、
この2020年大会のためだけの、仮設インフラを作る工事のこと。
仮設とはいえ、基礎はしっかりとコンクリートで造られる。
配合は、基礎強度が近年インフレしている状況の中、解体を見こした21N/mm2。
パラリンピックも含めて、7月末~9月初めまでが開催期間。
この2ヵ月弱の運用に向けて、計画打設数量は1300m3ほど。
特需とはいえ、ありがたい。
さて「オリンピック」と併せてよく語られるのが「オリンピックロス」
しかし、首都圏でのオリンピックロスは心配無用、とメディアは喧伝している。
東京ではオリンピック以後の開発も、続々と計画されているらしい。
しかしこちらは静岡・伊豆の田舎町。
間違いなくオリンピックロスは待っている...さぁ、備えは万全か?
<仮設オーバーレイ工事>担当の現場監督に聞いた話。
「オリンピック後には全て解体するから、頼んだ分だけ産廃も発生するんだよねぇ」
なるほど、1300m3の解体ガラ。
コンクリートの比重を2.3とすると、約3000t。
10tダンプ 300杯分。
一日何杯出せるかなぁ...と、造る前から出す心配をしていました。
本末転倒な気もしないでもないが、
この監督はしっかりと五輪後を見据えているところが素晴らしい。
NR試験室 二見