2019/10/18
「やっぱ白石建設はすげえ!」強くてしなやかな生コン工場の理想像
訪ねれば訪ねるほどにその強さとしなやかさを肌で感じることができる。岡山県名うての生コン工場白石建設。その強靭さに迫る。
理想の生コン業の姿を白石建設に見る
付き合いはずいぶん長い。
これまで一度も同社に対して尊敬を失ったことは無い。
強くてしなやか。
工場に半日もいて様子を眺めていれば生コンのプロなら気づくだろう。
ぱっとみ、騒然としている。
これといって凄さはわからないはずだ。
まるで生き物のように顧客からの要望(環境変化)に柔軟に素早く反応し姿を変える組織。
僕の白石建設の印象だ。
急な顧客から夕方の注文。
スタッフの皆さんが総出で代納先の検討をつける。
夕方4時に近い。
なかなか応じてくれる工場も無い。
場所は白石建設から遠く離れた場所だ。
通常の生コン工場だったらその注文を断るところだろう。
そんなの無茶振りが過ぎますよ、とでも顧客に言い返すかもしれない。
すべての代納可能先のシャッターが閉まった。
すると今度は僕と打ち合わせをしていた武南社長が現場支度を始める。
自らが運転して運ぶことを決めたのだ。
さっきまで経理業務をしていたかのような女性スタッフ。
さも当然のように製造に配置される。
また別のスタッフは今度は配車のデスクで顧客の注文に応じている。
白石建設のみなさんは全員すべての業務をこなせる。
まるで細胞がその時々の環境を感じ取って指示されることなく末端で変化するかのようだ。
「それでも、まだ足りない」
いつしかこの僕も白石建設の魔法に取り込まれてしまっているようだった。
「僕、乗りますよ。大型免許も持ってます」
まるで夢の中のように言葉が出て、体が勝手に動いてしまう。
生コン屋の魂がそうさせたのだろう。
この組織の凄さは理解するものではなく感じる類のものだ。
準備完了。
僕だって駆け出しの頃はみっちりと運転業務をこなした 経験がある。
僕が担当することになった生コンの伝票。
打設現場で記念撮影。武南社長と。
なんとか無事納品が終わり19時帰着。
どこの現場も1つとして軽んじられるべき現場はない。
やれ、
「工場を洗ってしまった」
だの、
「少量で赤字になる」
だことの、
「めったに取引がない」
なんてのはすべて生コン側の都合だ。
組織細胞が反応する。
答えは1つしかない。
練って届ける。
それが、生コン屋のあり方だ。
そんな生コン工場、白石建設。
だから、顧客からもある意味尊敬を集めている。
現場で要領を得ない見知らぬ運転手である僕に対しても非常に親切で丁寧に応じてくださった。
日々弛まぬ努力の継続。
凡事徹底(同社の経営理念)。
生コンのプロ集団、生コン工場の理想の姿に僕は未だに興奮の中にいる。
かくありたいと切に思う。
宮本充也