2019/11/14
【「読めない空気」と「空気を読めない」】
「最近 エアが出てないね。何%だった?」
「昨日が3.5%で、今日は3.2%ですね」
生コンクリートの中には、ある一定量の空気が含まれている。
(↓その話はこちらを参考に)
https://www.nr-mix.co.jp/mt5/mt.cgi
JISでは、生コンボリュームの「4.5±1.5%」と定められている。
ということは、「3.0%~6.0%」までは許容されるということ。
「AE剤(空気を連行する薬)の濃度を調整しますか」
「じゃあ、今250倍なので、200倍まで調整しますねぇ」
一般的に、AE剤は水で希釈して使用される。
その希釈に用いた水の量を、練り混ぜ水からマイナスすることを忘れてはいけない。
生コン構成材料の7割は骨材(砂利+砂)が占める。
これらの状態によって、薬の効き方が微妙に変わってくるからややこしや。
骨材・水・セメントなどの組合せも、配合によって日々変わる。
よって、連行される空気量が読めないこともあるのが、実際のところ。
生コンの空気量は、その性状にも、固まった強度にも大きく影響を及ぼします。
「読めない空気」を如何に扱うか、そこが腕のみせどころです!
さて、「KY:空気読めない」をネットで検索してみると...
「あ、それ私じゃないです」 ヌッ。
「まだ本気出してないだけ」 ヌヌッ!
「じゃ、定時ですので」 ぬヌヌッ⁉
他にも
・早朝集合なのに遅刻・連絡なし
・順番が来てから運賃を探す
・レジで話し込む主婦と店員
などなど、出てくる出てくる。
「はて、自分は大丈夫か?」我が身を振り返りつつ考える。
「空気を読めない」環境を如何に乗り越えるか、そこが人の懐の見せどころ⁉
NR試験室 二見