2019/11/28
【「ほんこうじ」の変・その繁栄と弊害】
日本には、同じ名称のお寺や神社が多い。
<「日本に多い神社仏閣名」トップ100>
webで検索すると、そんな表も出てくる。
参考までにトップ3を挙げておくと、
1位「八幡神社」4809件
2位「稲荷神社」2652件
3位「熊野神社」2132件
確かに、よく目にする名称である。
お寺もいくつか挙げてみると、
「観音寺」「光明寺」「西福寺」
「極楽寺」「正福寺」「長福寺」
「薬師寺」「満福寺」「長泉寺」などなど
なぜ、同名の神社仏閣が多いのか?
これまた、webで検索してみると、
・縁起がいい文言は同じ
・由来が同じ
・分家した、などなど色々と訳があるらしい。
神社仏閣など、徒歩が主流の時代から存在しているものも多い。
歩ける距離の範囲内に「檀家のお寺」があれば、何かと便が良い。
檀家を多く持ち、経済的には余裕があるお寺などは、
需要に即して檀家を分けて、その勢力を拡げたとか...(諸説あり・真偽は不明)
そんなお寺事情、実は生コンにだって無関係ではない。
お寺には、お墓があり、お墓には墓石があり、墓所にはコンクリートが使われる。
出荷前日、納入確認の際、先方の営業担当に問い合わせる。
「明日の<ほんこうじ> 0.5m3ですが、どちらの<ほんこうじ>でしょうか?」
「あっちの<ほんこうじ>ですよ」
「あぁ、あっちですね」(架空の会話です)
いざ当日、あっちの<ほんこうじ>に行ってみると、誰もいない⁉
今度は、現場担当者に連絡する。
「あっちじゃないよ、こっちだよ!」
(営業担当と現場担当の話が通じていない⁉)
「あぁ、こっちですか。すいません、すぐに向かわせます!」(架空の会話です)
ドライバーさんに状況を聞いてみると、
「そんなに怒ってなかったよ」
「事前に事情も説明してあるしね」
「運転手に怒ったってしょうがないことは、あっちも分かってるし」
歩ける距離に同じ由来のお寺が数件。
昔の便利が、今の混乱へとつながるなんて、当時誰も予測していなかったことでしょう...
<ほんこうじ>
漢字変換したって、出てくる出てくる。
「本光寺」「本興寺」「本廣寺」
「本工事」「本小路」「本麹」
日本語は、同音異義語が多い言語。
その音感・語感・含む意味などなど、用心に越したことはない。
NR試験室 二見