2019/12/04
【お耳の門前払いに、ちょっと待った!】
代行試験・工場取り・試料採取に後添加 etc.
生コンプラント試験室では、慌ただしいのが日常。
「何か手伝えることありますか~?」
「おっ、じゃあ、薬の計量してください」
出荷が重なる朝一番。
そんな時には、ネコの手だってありがたい!
「リューベ440(440g/m3)ね。で、今回は2.5m3だから」
「.........」(返事がない)
「単純に計算すれば、数量出ますよ!
薬の単位量が440g。ほら、配合表にも載ってるでしょう。
これに積載量を掛けるだけ。今日は2.5m3だから、2.5倍ね」
「.........」(返事がない)
「iPhoneで計算してみてくださ~い」
「......... 私、どうも、数字を言われると、耳のこっちからこっちへ素通りしてしまうんです」
フムフム。そんなアピールされると、
ネコの手だって活用の幅を考えざるを得ない。
しかし文明社会も久しい現代。
耳の鎖国は、日常生活に支障をきたしていないのか...?
そんな事はさておき、計量計量。
そんな出来事から一週間...
「何か手伝えることありますか~?」(ん、ネコの手か⁉)
「次のあの車の配合さ。積む量が変わったから、薬の添加量も減ると思う。
ちょっと配車に確認して、量りなおしといてくれる?」
「えっ⁉」という表情のあと、
「は~い」という返事。そして数分後...
「2.0m3が1.75m3に変更で、
薬が440×2.0=880gのところ、440に1.75掛けりゃいいから、770gでいいですかね?」
「計算は合ってる?」
「私のiPhoneが正しければ」
「君のiPhoneは正しいよ!よし、それで行こう!」
ここ数日、同じ出荷を繰り返していたのが功を奏したようだ。
耳のこっちからこっちへと通り過ぎる前に、演算処理を挟むようになっている!
こいつは、素晴らしい!!
「聞きたい事しか耳に入らない」のが、人間の悲しい性。
しかし、耳に心地好いものは、大抵がセールスだという現実。
「お耳の門前払いに、一旦、思考を!」
フリーズ頭を 揺すってみたら、文明開化の 音がする
NR試験室 二見